福岡から上京して14年目の春を迎えます。
東京に来てとても感心したのは桜並木の立派さです。
私が住むF市にも「桜通り」があります。樹齢数十年と思われる立派な桜の並木です。
都内のあちこちに「桜通り」がありますし,桜の名所も多くあります。
福岡にも桜の名所はありましたが,これほど立派な桜並木はありませんでした。

なぜ,東京には桜が多いのか。
僕の仮説は次のとおりです。東京には台風の上陸が少なく,桜の大木も倒れることが少ないことだと思っています。さらに,東京は桜の代表的品種ソメイヨシノの育成地でもあることも関係しているかも知れません。

もう一つの謎だったのが桜餅でした。福岡で食べていた桜餅はモチ米を使った餡入りのお菓子でしたが,東京のそれは白玉粉を練って薄く焼いた皮に餡を入れて,塩漬けの桜の葉で包んだものです。モチ米を使った桜餅もありますが,それは「道明寺」と名前が付いています。
僕の好みとしては,東京の桜餅には満足できず,いつも「道明寺」を買っています。

調べますと,関西風の桜餅は蒸した道明寺粉を用いて作るとありました。道明寺粉とは「道明寺糒(ホシイ)を荒く挽いたもの」とあり,道明寺糒とは,「モチ米を蒸して乾かしたもの」とあります。そして,桜餅は江戸長明寺で売り出したのに始まると広辞苑にありました。

当然ですが,地域が異なると風景や食べ物も異なるのですね。
みなさんはどちらの桜餅が好きですか?