何回かネタが横道に逸れてしまいましたが、先日より
お届けしている4/21~5/3に行ってきたヨルダンの
様子をお伝えしますね。
今回は、これまた中東らしい世界、砂漠が広がる
ワディ・ラム、と呼ばれるエリアで体験できる
ベドウィン(遊牧民)が経営する砂漠キャンプについて
お届けします。ヨルダン含め、中東はベドウィンとよばれる
定住地を持たない遊牧民もまだまだ沢山います。
ワディラムは「アラビアのロレンス」の舞台ともなった砂漠の中の渓谷です。
近年、王立自然保護協会というヨルダンのNGOによって管理され、自然保護区の
指定を受けています。そして、ベドウィン(遊牧民)のガイドと共に、保護区の中で
キャンプができるようになっています。政治的にも、このベドウィン達の存在は
大変貴重な存在で、ベドウィンからの支持力を保つのに、ヨルダンの王様が地方の
ベドウィンのところへ出向き、視察を精力的におこなっているわけです。
さて、砂漠の中の渓谷とはこんな感じ。写真では伝えられない世界で
スケールが大きすぎます。今回は、この砂漠の渓谷に住んでる
ベドウィンが経営するキャンプにするわけです。
ビジターセンターというところで、4駆に乗った
サーレムさんというイケメンベドウィン登場!
4駆であちこち見ながらキャンプへと向かいます。
一度ビジターセンターを抜けたら、もう自動販売機も
売店もない世界です。
ちょうどサンセットを拝める時間に行ったので
非常に美しい景色をあちこちで楽しむことができました。
さて、こちらがベドウィンのキャンプ。思ったより
長くて広くて立派。結構清潔そう。
この永いテントが3つあり、宿泊部屋やご飯を
食べるリビングみたいなところがあります。
ちなみに、お水まわりはトイレなら問題ありませんよ。
ただし、お風呂はありません。汗拭きシートなんかを
持参するとよいかも。
こちらがテント内のお部屋。なかなか清潔でしょ?
ちなみにお部屋のカギはこの木の棒切れ・・・。
(ちゃんと中からはカギかかりますので、ご安心を。)
夕暮れ時に、ベドウィンのサーレムさんが
この地方の遊牧民歌を唄ってくれます。
広大な土地だからかなぁ、喉のトレーニングには
絶好の場所なのか、声がバツグンに良かったです!
ちなみにこのサーレムさんはキャンプの経営者でも
あり、4駆を運転して観光したり、料理も作ったりと1人で
何でもこなしています。
さて、夕飯どき。これが砂漠の名物料理
「砂蒸し料理」です!!
ちなみにこれもサーレムさん。格好のよい
頭の巻物や衣装の下は、意外にも家で
モモヒキ姿でいるオッサンそのものだったりする。
動物の尻尾でできた砂払いで砂の中に埋めた
料理の蓋を丁寧に払うと・・・
中から2段になった砂蒸し料理が登場!
この砂蒸し料理、シンプルだけど実は絶品!
肉はジューシーだし、野菜は本来の甘味が
最大限に引き出され、何も味をつけなくて十分
おいしいんです。こんなに野菜がおいしいと感じたの
初めて、って言っても過言ではありません。
チキン、ズッキーニ、玉葱、ナス、ジャガイモが
砂蒸し料理として使われていました。
ちなみに付け合せはキュウリとトマトのサラダと
ホンモス(ひよこ豆のペースト)。
これもまたおいしかったなぁ。その他に
ホブス(中東の丸くて薄いパン)やライスもあります。
砂漠の世界にこないと体験できないであろう非常に
贅沢な環境?での名物料理、おいしゅうございました。
さて、次回は、このワディ・ラムの世界を
もう少しお届けします。
次回をお楽しみに♪