ふと窓の外を見れば今日は大きな満月。



毎日毎日月は満ちたり欠けたり。



そして日がたてばまた頼りない三日月になって、そしてまた少しずつ少しずつ満ちて。

また堂々とした満月になって。



星があんまり見えない東京の夜空を一生懸命に照らす。


そしてまた欠けて満ちて欠けて満ちて。


満ち欠けをひたすら繰り返す。




その様子を毎晩、確認する帰り道。



何だかモヤモヤしてる時とか、うまく行かないときとか、辛いときは、三日月を見ると明日になればこいつ少しだけ満月に近づくからって。

自分に重ねながら渇を入れる。




だから今日は三日月が見たかったな。



さっきベランダに出てしっかりと目を細めて確認したけど今日は満月。



そんな夜は曲でも作ろうか。


私の中のものを沢山吐き出して満たされたら少しでも満月に近づけるかもしれない。



近づきたい。


今日は何だか満月が憎いな。