一人の女性が一人の騎士の命を救い
天使を産み落とし、星になった
神はここにあることを示されるため
現人神より授かった言霊を通じて
有難い、その実を私たちに与えられた

少しでも穏やかに過ごせるようにと
シルフィードは私の髪を頬を撫でる
いつもと違う6月を感じていた
不思議と過ごしやすい日々
なのに全身を走るリアルな痛みと
空から降り注ぎいだ1本の矢は
私を打ち抜いて影を捉え逃がさない
息ができない
凍った血は溶かされると一気に流れ出し、
全身でその目でその温度を知る

雨のない梅雨は草木に強かさを持てという
一見は厳しいようでも、夜のうちにも命のしずくを分け与える
一見は優しいようでも、求めることを命を賭けよと迫り強いる

初めて口にする果実に心は震え踊る
その甘露、つま先まで届く半ばカラー戦争のような錯覚は
現実に言葉を失うほど
たとえ全身浸かっていても
壮絶な渇きを自身の涙では潤せない理由は星が教えてくれた

さっきまでの痛みはメッセージを受信するとまもなく途絶えると
ギラギラと輝きだした
体験したことの無い、あの夏の日を思い出す
晴れていた空と、ずぶ濡れに沈められた龍神の背中
虹の橋もかけられない飛行の矢降では、雨と呼ぶには程遠い
真夏の雨は全世界を焼き尽くすほどアツかった
そうだYO!と
月の兎は無邪気にはねて飛んでいた、
今も姿を著せば、そうね大地がゆれる

なんだこれ、全ては共鳴してたんや

ぽつりぽつりと涙はぐれても
1本に繋がると、ブレンドされて、いろかわって流れ出す
灰色を洗っていくように
モノクロの世界はカラーを取り戻すだろうか
朝焼けにフルカバーされた虹の色

君に貰った永遠の命、あるがママと示したい
僕らが貰った限りある命
わたしは消えぬように忘れぬようにと
激しさと鼓動を取り戻す
そのたびに
いたいよ、いたいよ、
私は子供のように声を言葉を取り戻す
よちよちでも歩き出すよ、
君の横で笑いたいから

PS
くもの糸なんだ
どんなに細くてもがんばって掴まりたい
だから一筋の光も注さず
どこにも導いてくれないような、
そんな悲しい歌ならば聞きたくないんだ
もう一生ききたくなんかない
イキタイカラ
イキタイカラ
聴きたいのは君の心だけ
を自分の心に素直に共有したい

※小林さんのご冥福をお祈りいたします