ダウンしているところを写されてしまった。皆さんは、ゲストハウスの前庭でお茶してる。私はとにかく休ませてほしいのです。咳が出ても周りに人はいないし、マスクのおかげで呼吸も苦しい。もうマスクは放り投げてしまうのでした。 

 添乗員とガイドにお願いした。「一人で勝手に歩いていくから先に行ってくれ」と。でも許してくれませんでした。彼らには私を安全に連れていく義務があるんだから仕方ありません。ここで私の専属シェルパとして「ニマ」さんがつくことになったらしい。 

 赤いセーターを着た「ニマ」さんが、私のすぐ前を行きます。 

 

 

 急坂を下ってきたら目の前には登っていく道が。山歩きはこれの繰り返しになるのです。とにかく目的地までは、標高を上げていかなければなりません 

 重たい一眼レフカメラはニマさんに預けて、私はコンパクトカメラを首にかけています。ニマさん撮影、まだリュックは背負っているよね。 

 今宵のロッジが見えてきた。先に到着した皆さんが手を振って迎えてくれる。うれしいね。 

 「12時40分モンジョ到着、美人のお出迎え」と、Sさんがメモしてる。10分ぐらい遅れて着いた私には、このほほえみはありませんでした。 

 ロッジの入り口までやってきた、私とシェルパのニマ。もう私はリュックを背負っていません。降参して預けしてしまったのです。後ろを歩いているトレッカー、多分日本人だね。だってマスクしてるもん。山歩きはヨーロッパ人に次いで日本人かも、なんて話聞いた。そもそもヨーロッパ人って日本の何倍なんだろうか。 

 Sさんが写してくれた。意外に涼しい顔してるじゃありませんか。 

 夕食前のハッピーアワー。ラム酒に何をブレンドしているのか知りませんが、ラムパンチのグラスが整います。 

 うら若きロッジの娘さんと恋愛談義をしたり、シェルパのお二人が副業とする絵画の話など、毎日夕食までの時間、ハッピーアワーにはラムパンチを前にして、こんな楽しいひと時があるのでした。

 

 パクディンからモンジョまで、今日の標高差はわずか225m、距離はどのくらいあったのだろうか。行程表には約3時間と書かれている道のりを4時間30分を要しての一日だった。若干病を持った身には、間違いなく、きつい行程だった。