これは一年半ほど前に書いた記事である。この記事には、同僚のS氏に、職場のロッカーに入れていたスティックコーヒーを盗まれた話を書いた。それ以来、わたしはロッカーに鍵をかけるのが習慣になった。
だが、このS氏は転属となり、同じ現場にはほとんど入らなくなった。それでわたしも安心して、ここ二か月くらいはロッカーに鍵をかけないでいたのだが、ある時異変が……。
それはY氏という同僚と交代した日のことである。わたしはロッカーに、箱に入ったロール式のポリ袋を入れているのだが、その位置が微妙にずれている感じがした。それで、箱を取り出してみると、箱に見覚えのない破れがあった。
わたしは几帳面なたちだから、こういう破れを見逃すはずはない。だが、気のせいかもしれないと思って、この時は深く考えなかったのだが、さらに数日後、再び異変が……。
この破れは箱の正面側だから、明らかに異常に気づいた。そう、Y氏がロッカーを開けて、ポリ袋を勝手に使っていたとしか思えないのだ。
これには心底がっかりした。ポリ袋云々ではない。他人のロッカーを開けて、中の物を勝手に拝借するなど、人として言語道断ではないか。しかもこのY氏、元警察官であり、どちらかというと威張って他人に講釈を垂れる人間なのだ。
S氏とY氏、どちらも年齢は同じくらいで、60~61歳くらい。わたしより5歳くらい上だ。このくらいの年代って、そういう「俺の物は俺の物、人の物も俺の物」という感覚の人が、多いのだろうか?
小さなことかもしれないが、心底ガッカリ。明日からまたロッカーには鍵をかけることにする。
なんだか悲しいな。


