プリン体ゼロ&糖質ゼロのビール? | 学びながら呑みログ

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呑みネタ 2014年10月20日 プリン体ゼロ&糖質ゼロのビール? 

誰しも「健康で長生きしたい」と思う。健康でいるために、少しでも食生活を良くしようと考える。本来、健康を保つには、食生活全体を考えなければいけないが、多くの消費者は、簡単に健康を得ようとして「健康にいいものを摂取する」か「健康に悪いものを摂取しないようにする」か、に走る傾向がある。そこには大きな落とし穴が待っている。メーカーや販売者は、消費者心理を巧みに操り、食生活全体ではなく「健康に悪いものが入っていない」「健康に良いものが入っている」のどちらかを、ことさら強調して消費者にアピールする。では、いったい何が起きているのかを具体例で検証してみよう。

プリン体ゼロ、糖質ゼロの酒が流行。

プリン体を摂りすぎると高尿酸血症になり、痛風になる。ビールは痛風になるといわれるが、ビールに含まれるプリン体は一般食品に比べれば極めて少ない。肴で、焼鳥1本100gを食べれば、「キリン一番搾り」の350ml缶4本を呑んだのとプリン体の摂取量は同じ。カツオの刺身100gを食べれば、「アサヒスーパードライ」の350ml缶10本を呑んだのと同じ。つまりプリン体を避けたいなら、肴を食べないこと。ビールのプリン体を減らしても痛風の予防にならない。

酒に含まれる糖質は少ない。また、糖質が少なくても、カロリーが高ければ意味はない。酒のカロリーは、糖質が多いか少ないかより、アルコールが高いか低いかによって決まる。糖質ゼロで、カロリーが低く書かれていても、それはアルコールが低いからで、糖質ゼロだからではない。酒は酔いたいから呑む。アルコールの低い酒で満足ならばカロリーの摂取も少ないが、呑みたりない、酔いたりないとたくさん呑めば多くなる。

また、糖質も酒より肴のほうが多い。蒸留酒は糖質ゼロの酒だが、肴を食べれば糖質摂取となる。

ビールは原料を厳密に定めている。添加物の甘味料は使えない。糖質を減らせば味が変わる。変わってしまう味を添加物で補えないので、糖質ゼロの商品は少ない。発泡酒や、その他の発泡性酒類(第三のビール)は、ビールと違って添加物が使える。「サッポロ極ゼロ」は、発泡酒の原料である麦芽、ホップ、大麦の他に、苦味料、カラメル色素、スピリッツ、水溶性食物繊維、エンドウたんぱく抽出物、香料、酸味料、安定剤(アルギン酸エステル)、甘味料(アセスルファムK)が使われている。同じサッポロの発泡酒の「北海道生搾り」は、100gあたりの糖質が3.2g、プリン体が約3.4mg含まれているが、原料は麦芽とホップ、大麦、糖類だけ。つまり糖質ゼロ、プリン体ゼロにするために必要のない添加物を使っている。

「たとえカロリーがゼロであっても、人工甘味料は肥満や糖尿病の原因になる恐れがある」

糖質、プリン体は食品の本来の旨さの基本成分。味が変わらないように、旨くなるように添加物で味を付けている。

健康に良いプリン体ゼロ、糖質ゼロだから、ちょっと多く呑んでいいだろうというというのが、もっとも健康に悪い。

http://diamond.jp/articles/-/60414
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まとめてもちょっと長くなった。だが、とても同意。

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