
家で呑みログ 氷結(レモン)・麒麟麦酒
原料:レモン果汁・ウォッカ・糖類・酸味料・香料
アルコール:6%・果汁:2.7%・分類:リキュール
「シチリア産レモン」「氷結ストレート果汁」「シチリア産レモンの氷結ストレート果汁を主に使用した、爽やかでみずみずしいおいしさ。」という謳い文句。
缶チューハイブームに乗り遅れた2001年に発売。アルコール感のない、すっきり爽快で果汁感ばっちりの缶チューハイを作るため、ストレート果汁とウォッカベースにこだわったという。当時、缶チューハイというと焼酎ベースで、どうしてもアルコール感が残る。蒸留だけの焼酎より、蒸留、濾過しているウォッカのほうがアルコール感は少ない。また、キリンは甲類焼酎の設備と製造免許をもってなかった。
「氷結」は売れた。缶チューハイのトップブランドになった。ダイヤカットも受けて、おじさんから若年層、女性層まで呑んだ。「氷結」のおかげで、おちこんでいたアルコール飲料業界は賑わった。ビールに強く、缶チューハイに乗り遅れたキリンも、「氷結」のおかげで一気に躍り出た。
その後に、2003年にメルシャンが「本搾り」を発売。ワイン(ぶどう)のメルシャンらしく果汁感というより、果汁そのもの、その香りと味わいにこだわった。メルシャンは焼酎事業もあったが、果汁を引き立てるために、ウォッカを選んだ。果汁とウォッカのみで作る。売れた。だが、「氷結」に勝てなかった。
メルシャンはキリングループになり、ワイン以外はキリンに移った。もちろん「本搾り」も。2008年にキリンが「本搾り」を発売。なんとなく戦国時代のようだ(涙)。
実は「氷結」は最初から呑んでいた。「本搾り」に嵌って、メルシャンがキリングループに入って泣いて。キリンの「本搾り」に対する対応が許せなくて。キリンの飲料は飲まないといいながら、「キリンラガー」「一番搾り」「端麗」と呑んで、ボルビックを飲んで。
という歴史よりも、感想を。