同業者のブログではすでにさんざん書かれているネタではあるのだが、やはり書かないわけには行かないだろう。

正直なところ、ショックである。以前、このブログでは「損失を被っている金融機関の資本増強の動きが早い」という指摘をしたが、それは「動きが速いから立ち直りも早い」という意味ではなく、「早く動かなければならない程、事態が深刻」だという意味だった。

本当の意味でショッキングだったのはバンカメによるメリルリンチの買収である。メリルリンチはみずほコーポレート銀行から資本増強を受けたばかりではなかったのか?みずほとしては様々な意味で目論見が外れた事だろう。

聞けば、リーマン・ブラザーズでは来年4月に入社予定の新卒の学生が約20人いるとの事で、彼らの内定をどうするか、これから検討する模様だ。一流の投資銀行に就職が決まった学生の落胆ぶりはいか程だろう、とも思ってしまう。

一日も早い事態の収拾を心より願うばかりである。