
今日もこれまでとは少し違う路線で行こう。
今、流行りの「自分探し」とは全く違う意味で「自分と向き合う」場を求め、以前から座禅には興味があった。しかし、私には決定的な壁があった。
私は体が硬い
のである。座禅では脚を交互に重ねる「結跏趺坐」というのが本格的な座り方なのだが、これはかなり股関節が軟らかくないと無理である。私はその結跏趺坐はおろか、片足をもう片方の膝の上に乗せる「半跏趺坐」でもかなり怪しかった。ところが、最近、色々調べてみると座禅会も「半跏趺坐」あるいはそれでもだめなら「正坐」でもOKのところが増えてきた、とのことで、勇気を出して行ってみることにした。
行ったのは鎌倉は円覚寺の土曜座禅会。円覚寺と言えば鎌倉五山第二位の名刹であり、夏目漱石も参禅したことで知られる。それだけを聞くと敷居は高い。
ここの座禅会の特徴は「居士林」という在家の修行者専用の道場を持っていること。昭和の初期に柳生流剣術の道場を移築して来たそうだ。
土曜座禅会は午後2時から。1時半過ぎからすでに常連と思しき人が門の前で待っている。1時50分過ぎからその場を通りかかった、と思しき観光客らしき人も並び始め、(これくらい、お気軽なのだ)写真の門から中に入る。たぶん、参加者の2/3は「今日が座禅は初めて」という人たちだ。
さすがに元剣術道場。写真を撮る雰囲気ではなかったのでご自分で参加して雰囲気を確かめて欲しいのだが、まさに「道場」と呼ぶにふさわしい威厳を感じる建物だ。
座禅は5分の休憩をはさんで25分間を2回。体の硬い私には半跏趺坐といえどもまだまだ辛い。その後、正座してみんなで読経。そして有志で作務(掃除)の後、解散。作務は常連が多いのか、みんなテキパキと動く。
終わると脚はガクガク言っているが頭は不思議とすっきりしている。
ここ最近、参加者が急増しているらしく、今回も道場内には全員入り切れずに控えの間みたいなところで座禅をする人も多数いた。お寺側も対策として9月から土曜日座禅会は全くの初心は午後1時30分から、2回以降の人は午後2時30分から、の2回に分けるそうだ。座禅というと、なかなか素人を寄せ付けないものがある先入観があるが、これならば敷居はぐっと低くなる。元来、宗教とはこのようなものなのかも知れない。