久しぶりに金融ネタを。
似て非なるギャンブルと投資(07/12/3)
NIKKEI NETにピムコジャパンの高野社長のコラムが出ていたので紹介しよう。一番いいのは読んでいただくことだが、彼の主張はわかり易く言えば「投資」と「ギャンブル」の違いは期待収益がプラスかマイナスか、の違いである。
このため、期待収益がマイナスである宝くじやカジノはギャンブルであり、期待収益がプラスである株式は投資だ、と言うことである。
私も基本的に同感である。厄介なのは株式投資も銘柄や市場環境によってはまさしく期待収益がマイナスの「ギャンブル」となりうるからである。
現在の株式評価において主流になっているのはDCF(Discounted Cash Flow)と呼ばれる、ある会社の将来の予測キャッシュフローに基づいて算出する方法である。ところが、日本のバブル、或いは米国のネットバブルの際にはDCFではとても説明のできない株価の推移を示した。こうなるとやはり「ギャンブル」ではないのか?
このときの「プロ」たちはDCFでは説明できない株価を違う理論で正当化しようとした。1980年代の日本の時には保有資産の含み益を考慮したQレシオであり、米国のネットバブルの際にはリアル・オプションである。
特にリアル・オプションについては本当のプロの方が意図したもの(これについては別の機会に)とは相当違う解釈で運用されており、極論すると「宝くじは買わなければ3億円は当たりません」という理屈で期待収益がマイナスの株価を正当化されていた。
確かに投資とギャンブルは違う。しかし、紙一重、と言うところもあることを充分念頭に置く必要はあろう。
似て非なるギャンブルと投資(07/12/3)
NIKKEI NETにピムコジャパンの高野社長のコラムが出ていたので紹介しよう。一番いいのは読んでいただくことだが、彼の主張はわかり易く言えば「投資」と「ギャンブル」の違いは期待収益がプラスかマイナスか、の違いである。
このため、期待収益がマイナスである宝くじやカジノはギャンブルであり、期待収益がプラスである株式は投資だ、と言うことである。
私も基本的に同感である。厄介なのは株式投資も銘柄や市場環境によってはまさしく期待収益がマイナスの「ギャンブル」となりうるからである。
現在の株式評価において主流になっているのはDCF(Discounted Cash Flow)と呼ばれる、ある会社の将来の予測キャッシュフローに基づいて算出する方法である。ところが、日本のバブル、或いは米国のネットバブルの際にはDCFではとても説明のできない株価の推移を示した。こうなるとやはり「ギャンブル」ではないのか?
このときの「プロ」たちはDCFでは説明できない株価を違う理論で正当化しようとした。1980年代の日本の時には保有資産の含み益を考慮したQレシオであり、米国のネットバブルの際にはリアル・オプションである。
特にリアル・オプションについては本当のプロの方が意図したもの(これについては別の機会に)とは相当違う解釈で運用されており、極論すると「宝くじは買わなければ3億円は当たりません」という理屈で期待収益がマイナスの株価を正当化されていた。
確かに投資とギャンブルは違う。しかし、紙一重、と言うところもあることを充分念頭に置く必要はあろう。