腕を休め壁を見る 伏せていた写真を起こす


どうとでもとれる笑顔 中で笑う二人を眺める

真っ白で純粋な感覚に 縁取られた空白

ノートは埋められた 過去も辿ってみた

、、でも君を知らない。

後悔の朝まで 時間ばかりが落ちる

蠢く感情は 何を伝えたがって震える

明かり取り窓に差す 月の尾 目を細める

熱を持つ愛と 傷付いた痛み、、、感じ方の違い。

戻るとしたら 何処に戻るだろう

無くした記憶で 何を捜せばいい

思い出も知らないまま 君の声も

愛し方もなにも わからないのに。

繰り返す夢で また君を思うのだろう

影だけ朧に揺れて 淋しいと俯くあの夢

ただ締め付けられる 見覚えの無い二人の姿に

泣きたいと呟いて 笑った。

この鍵は 壊れてしまったようだ

涙色の情景 影が背中を押す

閉じたままの アルバムから

零れ落ちる記録だけが 微笑みかけるのに

濡れた声が千切れそうな今でも

何も思い出せない、穴を埋めて。

振り返る過去にはただ、

君が傍で、暖かな陽がそこに在って

その日がいつも続くなんて 思っていたのだろう。

また君に逢えたら 離れない様この手に抱くから

淋しいと言わないで

笑って...。

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