男山自然公園にて | 北海道応援のブログ

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旭川在住の管理人が北海道の情報を、自分の足で現地に赴き、見て食べて感じ書いています。
リンク切れは順次修正しております。現在2017年度まで修正終わっております。
2016年度の修正を(5月まで終了、4月分を修正中)現在行っております。

旭川市内より国道40号線を北へ車で20分、約12kmほどに突哨山(とっしょうざん)があり、比布トンネルの手前(旭川側)から案内標識に沿って登ると、男山自然公園に着く。
標高243m(突哨山の一部)、40haの道内最大級のカタクリ群生地で毎年4月の下旬に開放される公園で毎年多くの観光客で賑わう。
バブルの頃、突哨山にゴルフ場を造成する計画があったが、市民の反対運動とバブルの崩壊で計画は消滅した。
2000(平成12)年5月に突哨山周辺を旭川市と比布町が買い上げ、周辺の自然が残され現在では春の人気スポットとなっている。
カタクリとエゾエンゴサクの混じり合った群生がほとんどで、道内最大級の規模。
公園の入り口付近(下方面)には水芭蕉の群落もみられとても綺麗である。

 

男山自然公園にて 2はアメンバー限定公開しています。

 

エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)とは、ケマンソウ科キケマン属の多年草で、北海道から東北地方に分布し、森林内、林縁部に生える小さな花。
早春に10~20cmほどの花茎を伸ばし、薄青から薄紫の花を咲かせる。葉は楕円形の小葉3枚からなる。開花時期は4月下旬~5月上旬。約2週間ほどでカタクリよりやや早く咲き始める。

キクザキイチゲ(菊咲一華)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、別名はキクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)。「菊咲」は菊に似た花を咲かせる、「一華」は1輪の花を咲かせるという意味である。
分布は、北海道、本州の近畿地方以北、朝鮮半島などに分布し、落葉広葉樹林の林床(林の中や草原)などに自生している。
高さは10~30cm。花期は北海道では4月中旬~5月上旬で、早春に咲き、花茎の先に白色~紫色の花を一輪つける。花弁はなく、萼(ガク)片が花弁状に見え8~13枚くらいある。
カタクリと混生する場合も多く、旭川の男山自然公園でもよく見られる。
葉は2回3出複葉(輪生)で、枝分かれしてそれぞれの枝が三つ葉となり小葉は深く裂ける。
実は痩(そう)果(熟しても裂開せず、種子は1つで、成熟しても種を飛ばすことはない)である。
林の若葉が広がる頃には地上部は枯れて、翌春まで地中の地下茎で過ごす。

カタクリ(片栗)とは、ユリ科カタクリ属に属する多年草で森林内、林縁部に生える小さな花。
早春に10cm程の花茎を伸ばし、薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。開花時期は4月下旬~5月上旬。約2週間ほど。

 

フクジュソウ(福寿草)とは、キンポウゲ科の多年草。別名は元日草(ガンジツソウ)・朔日草(ついたちそう)で毒草でもある。ちなみに福寿草という和名も新春を祝う意味がある。
分布は、ヨーロッパからアジアにかけて自生し、日本では北海道~九州にかけて山林などの落葉樹の下などに生育する。
開花期は、北海道では4月中旬~5月初旬。草丈は10~30cmほど。3~4cmほどの黄色い花を咲かせる。
花が咲くころは、包(花茎)に包まれた短い茎の上に1~数輪、真上に向いて咲く。花色は黄色が多いが、紅花や白花などの園芸品種などもある。
花後の葉は、切れ込みの入った羽状に細かく分かれ生長し、夏前に地上部は枯れて休眠に入る。