私の職場には、草刈りや低木剪定をお願いしている方がいます。

寡黙でとても几帳面な方で、決まった仕事を機械的に粛々とこなしていく方だと思っていましたが・・・

低木の間から顔を出した鉄砲ユリが刈らずに残してありました。

とても嬉しく、ホッコリとした気持ちになりました。

人の優しさは、
感じ取れる印象だけでは計れない、
行動を見ないとわからないこともあるのだと思いました。


田んぼの畦草を刈っている時、
よく草に混じって、萩の小さな株が生えてきているのを見かけます。
そこで、私はいつもこんなことを思います。

萩は、
家の庭などで育てられたものは、季節を感じさせる赤紫の素朴な花を咲かせることから、切り花などに使われたり、
固くて弾力ある枝は、野菜の支えに使われたりと重宝している。

しかし、田んぼの畦や水路付近に生えた萩は、同じ萩でも厄介もの扱いです。
枝が固くなると、その弾力から草刈りがしにくくなったり、種ができてヒッツキ虫のように服に付くと、服からとるのを諦めたくなるくらい厄介なんです。

出会う場所やタイミングによって、見え方や扱いも変わってくることがありますよね。

私と妻も社会人になってから出会ったから、お互いの良さが発見できたのかも知れません。

もし、小学生や中学生の時に出会っていたら、私は存在感の薄いチビして妻の眼中に入らなかったと思います。(妻は小学生の頃から早熟で背も高く成績も良かったようですが、私はすべてにおいて奥手でした)

これも巡り合わせですね。

追伸
写真は何年か前に、フラワーショップで出会った、不思議な萩、「舞い萩」
高い音(女性や子どもの声など)に反応して葉を動かします。
音に合わせて舞っているように見えるから舞い萩というのだそうです。
そんな不思議な出会いもありました。




稲作で一番大変なのは、「田植え」でも「稲刈り」でも「草刈り」でもありません。

田植えの前から稲刈り前までずっと気にしなければならない水田の水管理こそ、一番大変な仕事なんです。

我田引水という言葉がありますが、昔は、水源から離れた田んぼは水が足りなくなり、農家同士の水争いで喧嘩も多かったようです。

そんな昔と違って今は耕地が整理され、地区にある大きなポンプで水が水田に送られますが、
ポンプから一番離れた所にある我が家の田んぼは、
水を多く使う時期には水が出なくなります。

田んぼ水がいっぱい溜まっているのに、勢いよく出しっぱなしにする人が多くて、そのお陰で水が出なくなり困ります。

普段は温厚な私や妻も、カリカリしてしまうほどです。

地区の水管理担当の人に相談すると、
「水が溜まっているのに、出しっぱなしにしている田んぼの水を閉めて回ってくれ・・とのこと」
でも、他人の田んぼの水を勝手に止めるのは気が引けます。
だから、誰も田んぼにいない昼休みか、夕方暗くなってからこっそり閉めてまわると、我が家の水田に水が届きます。

今の時期、中干しをして、田んぼにヒビができるまで乾かしていました。

中干しをすると、
稲の根がしっかりと張り、美味しい米が出来るとともに、地面を固くして稲が台風などでも倒れにくくなり、稲刈りがしやすくなります。

そして中干しの後、稲の穂が出てきたときには水がたくさん必要になります。

我が家の田んぼも美味しい米を作るために必死です。

稲刈りまであと1ヶ月弱、周りの田んぼとの水の巡る密かな戦いは続きます(笑)

追伸
田んぼの畦にさく芹の花と、名前もしらない野花が、気持ちを癒してくれました。