
我が家の親戚に、旦那さんに先立たれて独り暮らしのおばあさんがいました。
そのおばあさんは、我が家から嫁いだ人で、我が家のことをとても頼りにしてくれていました。
そんなおばあさんは、近所の友達もどんどんいなくなり、寂しい・・と言っていました。
そんなある日、テレビで犬猫の里親探しをしているのを見て、飼ってみることを提案しましたが、
おばあさんは、
「私が先に死んだら犬が可哀想やから・・やめとく」
と言いました。
それに対し、我が家から
「万が一の事があったら我が家で犬を面倒みるから飼いなよ!」
と言うと、
おばあさんは4歳の雑種の犬を引き取り飼うことにしました。
おばあさんは、その犬をマリと名付けて自分の子どものように可愛がりました。
リビングでも寝るときもずっと一緒にいるようでした。
おばあさんは旅行や入院するときには我が家にマリを預けにきました。
マリは、里親に出される前に過ごした環境のせいか一切哭かない何かに怯えるような大人しい犬でした。
そんなマリは、おばあさんの愛情でとても元気になり、嬉しそうな顔でたくさん尻尾をふるようになりました。
おばあさんの話題はマリの事ばかり・・
本当に溺愛しているのがよくわかりました。
おばあさんがマリを飼い始めて3年が過ぎたある日、おばあさんは亡くなりました。
おばあさんの入院してから、マリは我が家で預かっていましたが、マリはやはり寂しそうでした。
しかし、おばあさんが亡くなった頃からしばらくの期間、
時折マリが誰も居ない方向を向いて嬉しそうに尻尾をふっているのをみかけることがありました。
私だけでなく、妻や母もその光景を見たそうです。
「おばあさんがマリに会いに来とるのかな・・」
と家族で話したのを思い出します。
おばあさんは、最後のパートナーのマリがいたから幸せな時間を過ごせたと思います。
マリは、約束どおり我が家でそのまま引き取り、今に至ります。
マリは現在12歳、
我が家の家族をみると嬉しそうに尻尾をふるようになりました。
マリにはもう寂しい思いをさせません。
天寿を全うするまで、我が家で大切にしたいと思います。