緊張しすぎたり、ストレスが過多になったりすると集中できなくなりますね。

 

一方でリラックスしすぎても、だらけてしまい集中力を欠きます。

 

 

集中力や頭の覚醒は創造性や日常の生産性を高めるにも非常に重要です。

 

 

この集中力や頭の覚醒に決定的な役割を与えるのは・・・

 

 

それは「ノルアドレナリン」とよばれる神経伝達物質です。

 

 

 

 

ノルアドレナリンは目的を遂行する行動に不可欠な物質です。

 

 

しかし、ストレス過多になるとノルアドレナリンが過剰に分泌されます。

 

 

その一方でリラックスしすぎるとノルアドレナリンが欠乏します。

 

 

目的を遂行するのに集中力を高めるにはノルアドレナリンが多すぎても、少なすぎてもいけないということです。

 

 

 

これは私が「自律神経セミナー」でお伝えしている「自律神経はなるべく作動しない方がよい」という話に通じます。

 

 

分かり易く言えば、交感神経・副交感神経のいずれにもぶれることはよくないということです。

 

 

現代社会は交感神経優位だから、副交感神経を刺激してリラックスすればよいという巷の話は根本的に間違っていますよね(#^.^#)。

 

 

さて、ノルアドレナリンが最適の量が出ることが集中力、いわゆる「ゾーンに入る」ということです。「ゾーンに入る」方法として呼吸が役に立つという研究が報告されています(Psychophysiology, 2018; e13091)。

 

 

 

息を吸い込むときには、ノルアドレナリンが少し多く出ます。そして次に息を吐くときにはノルアドレナリンは減少します。

 

 

このように呼吸を調整することで、ノルアドレナリンの最適化を図ると集中力が高まるといいます。

 

 

ヨガや仏教の呼吸法(瞑想法)に「プラナヤーマ」(pranayama)があります。

 

 

この「プラナヤーマ」はまず自分の呼吸をしっかり“観察”することから始まります。

 

 

つまり、自分の呼吸をただ“観察”することで集中力が高まるということです。

 

 

さらに「プラナヤーマ」の次の段階では、自分の呼吸をコントロールしていきます(何秒息を吸って吐くかなど)。

 

 

 

 

自分の呼吸に集中し、コントロールすることで今度は脳の覚醒レベルを調整できます。

 

 

例えば、運転中に眠気が来た場合に覚醒レベルを高めて目を覚ます。

 

 

あるいはその反対に何か緊張して心臓がバクバクする場合(パニック発作など)は過剰に覚醒しすぎなので、呼吸をコントロールすることで覚醒レベルを低下させるなどです。

 

 

 

このように呼吸によってノルアドレナリンを最適化することで「ゾーンに入る」ことができるということですね(^○^)。

 

 

 

私も日常に呼吸法を応用したいと思います。

 

 

 

みなさんも、ここ一番というときには是非応用してみてください!(^^)!。