最近、またもや疫学的調査で「オメガ3が大腸癌リスクを低下させる」という論文が出ています。

 

 

 

疫学的調査(最もエビデンスレベルが低い)は交絡因子(研究結果に与える他の重要な要因)が多く、この論文もライススタイル等の他の因子を除去できていないとしています。

こういった医学論文を日本語で紹介されるときには、題名で先入観を植え付けられるので、よほど注意しないと先導されてしまいます。

 

医学論文を読む上で考慮しなければならないのは「利害の衝突」とよばれるものです。

 

 

医学論文を発表したグループだけでなく、医学論文を掲載する医学雑誌の編集者(医師や研究者)に製薬会社などの企業から賄賂(わいろ)が発生しているということです。

 

論文を読むと、最後に企業から献金を受けているかどうかを明示しているものがあります。しかし、この割合は30%程度で、過半数は賄賂をもらっていることを隠匿しています。

 

2014年に26の医学専門領域で影響力が大きい米国の医学雑誌52誌の編集委員医師(発行人欄に名前のある編集委員)713人を対象に、製薬企業などとの金銭授受について調査を行った結果が報告されています(BMJ 2017;359:j4619)。

 

 

 

 

その結果、製薬企業などから何らかの金銭を受け取った委員は約半数を占め、また研究費を受け取った委員は約2割にのぼるという結果でした(ということは、実際は賄賂をもらっている編集医師たちはもっと多いということです)。

 

医学雑誌編集医師が受け取った賄賂は、コンサルティング料、講演料、食費や旅費として申請したものです。平均で約2万8,000ドルとういことですから、約年間300万円です。
 
米国のクリントン財団や軍事産業関連と比較すると、この賄賂額は「はした金」もいいとろですが、税金という名目で生命を搾り取られる私たちからすれば相当なものです。

 

ちなみに、専門分野別で最も賄賂をもらった順に並べると、

 

 

内分泌学、心臓病学、消化器病学、リウマチ病学、泌尿器学。
 

内分泌ではいまだにエストロゲン、セロトニンなどのシックネス・サブスタンス(病気の場を作る物質)を持ち上げないといけないので、多額の賄賂が必要なのでしょう。

 

こういったことが常態化しているということを属国(トランプは横田から入ってきた=日本永久植民地)の日本人(米国の使用人たち)も知っておいたほうがよいでしょう。

 

やはり、オメガ3のこともそうですが、ファンキーな英語研究論文に振り回されることなく、しっかりとサイエンスの基礎を勉強することおよび臨床を積み上げること(自分の人体実験でもよい)が、自分の芯を作るのに最も大切なことだと改めて感じました。

 

 

 

そういう意味でも、今年は基礎医学をみなさんにしっかりとお伝えする機会があった良かったと思っています。

(オメガ3に関しては最新の基礎研究も加味して来年に詳しく講義いたします(#^.^#))。