最近、マクドナルドのことを関西弁では「マクド」といいますが、関東圏では「マック」と呼ぶことを知りました。。。(#^.^#)。


マクドナルドの揚げ物は他のファストフードや給食に出される揚げ物より腐りにくいことが以前から話題になっています。


なぜでしょうか?


日本では残念ながらまだ揚げ物に不飽和脂肪酸である「植物油脂」を使用しています。


これは酸化しやすいため、容易に猛毒の過酸化脂質になることは何度もお伝えしています。


もちろん不飽和脂肪酸は酸化されなくても危険な物質であることは生化学の基本事項です。


このことをよく知っているマクドナルド社は揚げ物の油を植物油脂からショートニングに変えました。

ショートニングは植物油脂を人工的に水素添加して飽和させた「飽和脂肪酸」(人工飽和脂肪酸)です。

ですから、何度揚げても酸化せずに日持ちします。

「植物油脂や魚油(亜麻仁油)とマーガリン、ショートニングはどちらの方が害悪が強いか?」

というお話をすると皆さん目を丸くされます(^^♪。




さて、米国ではとんでもない操作が行われました。

それは「トランス脂肪酸」悪玉説。


トランス脂肪酸はマーガリン、ショートニングといった人工飽和脂肪酸を作る際にできる人工不飽和脂肪酸(異性体といいます)。

たしかにトランス脂肪酸は自然界に豊富に存在するものではないですから、大量に摂取すると問題が起こることは想像に難くありません。


ところが、これがあまりにも強調されたことで米国のレストランやファストフードで起こったことは・・・・


なんと!

ショートニングを植物油脂に変えてしまったのです!

これは最悪の選択としか言いようがありません。

食品業界は植物油脂にわざわざ水素を添加して飽和しなくてよいので、コストダウンで大喜び。


そして植物油脂を世界のマーケットに配布している多国籍企業も大喜びです。


もちろん誤解を避けるために敷衍しておくと、ショートニングを揚げ物の油で推奨しているわけではありません(推奨するのはあくまでも自然の飽和脂肪酸)。


「トランス脂肪酸ギャ~」と言って深く考えないひとは、容易に罠に陥ります。


学問の基本を勉強していると、表面で起こっていることの本質を見抜けるようになります。


日々精進ですね(^^♪。