最近、自分の身に起こることを考えると、人智を超えた自然の力によって「流れ」が作られているように感じるようなりました。
それは太陽の活動や月の影響なども深く関係していると思います。
その「流れ」に人間という保守的な存在は、抵抗しようとするんですよね。
既得権益にしがみつくという人間の防衛本能は、大きな自然の流れには大きく逆らうものです(この世を地獄にしている本態)。
私も日々、この自然の「流れ」に抵抗せずに身を任せてマインドフルに余生を送れればと思っています!(^^)!。
さて、またまた奇妙な研究論文が報告されています。
その研究とは、植物油脂を代表としたオメガ6という長鎖不飽和脂肪酸と糖尿病との関係を調べたもの。
フィンランドの男性2,189名(42~60歳)を対象としてオメガ6の大元のリノール酸の血液濃度を調査しています(American Journal of Clinical Nutrition, 2016; DOI: 10.3945/%u200Bajcn.115.128629)。
19年の追跡調査でこのうち417名が糖尿病(Ⅱ型)を発症。
リノール酸の血液濃度が高い人は、糖尿病(Ⅱ型)の発症リスクが46%低かったという結果だったそうです。
この結果は驚きですが・・・・
(糖のセミナーを受講された方はこの驚きを共有していただけると思います(^J^))
おかしいのはここからです。
リノール酸の代謝産物であるDGLAなどのより不飽和度の高い長鎖不飽和脂肪酸の血液濃度が高くなると今度は逆に糖尿病リスクは高くなったという結果。
さらに、それよりも不飽和度の高いアラキドン酸になるとまた糖尿病のリスクは低下したといいます。
まったく説明のつかない研究結果となっていますね。
通常は不飽和度が高くなるほど、過酸化脂質、活性酸素種ができやすくなることもあり、糖尿病リスクは高くなるはずです。
ですからリノール酸よりDGLAなどの代謝産物の方が糖尿病リスクは高くなるということですね。
この研究は観察研究なので、バイアスも多く、因果関係を示していないのでこのようなチグハグな結果が出るのは致し方ないところはあります。
問題は、論文の表題が「オメガ6の血液濃度が高くなると糖尿病リスクが減る」となっているところ。
これだけを見ると、論文内容をよく理解していないと勘違いしてしまう可能性が高いですね。
表題(広告のようなもの)だけで飛びつかないにご注意ください(*^_^*)。