ホルモンのセミナーも間近に迫ってきました。

スライド作成、」あともうひと息がんばらなくては。。。。

さて、ホルモンは通常はタンパク質と結合して血流にのって全身に運ばれます。

そこで全身の細胞内に入ってさまざまな作用をします。

ホルモンは全身の臓器に作用する重要な物質です。

皮膚という臓器もその例外ではありません。

あるホルモンが過剰になると皮膚に特徴的な兆候がでることがあります。


興味深いことにメタボリックシンドロームではニキビが多い傾向にあることが報告されています(JAMA Dermatology, 2015; 1 DOI:10.1001/jamadermatol.2015.4499)。


メタボリックシンドロームではストレスホルモンオンパレード状態です。とくにエストロゲンが過剰になるとニキビができやすくなりますね。

さらにエストロゲンが高値になる多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん:PCOS)という病態があります。


その場合、ニキビだけでなく黒色表皮症など皮膚が黒ずみます。

女性でもヒゲが生えます( JAMA Dermatology, 2015; 1 DOI:10.1001/jamadermatol.2015.4498)。

自己免疫疾患と皮膚病の関係はよく知られていますが、ホルモンバランスの乱れも皮膚に影響してきます。

ニキビのスキンケアは表皮から薬を塗りこむのが主流になっていますね。


ところがニキビの発症の原因はあくまでも体内のホルモンバランス。


皮膚は体の状態を表す重要な臓器であることは間違いないですね(^O^)。