先日50歳で投手を引退した中日ドラゴンズの山本昌投手。
私ともほぼ同世代ということもあり、その活躍に注目していました。
50歳まで現役で、しかも1軍のマウンドで投げられた選手はいません。
山本選手はなんとその長い選手生活で一度も怪我や手術をしたことがな
かったといいます。
32年投げて、精密検査しても、ほとんど変形もないということですから、これは常識はずれといってよいでしょう。
(怪我がないのはイチロー選手も同じですね。)
メジャーに移籍した松坂大輔、ダルビッシュ、田中将大投手たちもすべて肘の損傷をこうむっています。
その秘訣の一部を会見で語っていたものを見てとても腑に落ちました。
山本選手の言葉を引用します。
「大きく使う準備ですね。ピッチングフォームであったり、キャッチボールのステップであったり、そういうことは言えます。大きく使う。もっと言うと、詰まらさないこと。ストレスのない(肩の)回し方、ストレスのない角度、ストレスのないリリース。そういうものが合わさって、肩を壊さない投げ方になる。投げれば(肩や肘に)ストレスはかかりますよね。これをどうストレスなく、少なく投げていくかということだと思いますけどね」
これはまさにパレオフィットネスの真髄です!
体の動かし方は「詰まらないこと」。
これには正しい呼吸方法が不可欠です。
そして、現在の野球界では当たり前となっている登板後の肩のアイシングをしたことがないといいます。
アイシングについては、過去のFBの記事に書きましたが、組織を痛める行為です。
これを本能的に分かっていた山本選手はすごいですね(*^。^*)。
プールの授業が7月にあるので体育の成績はいつも「3」だったといいます。肩を冷やすことになるので、プールに入らなかったからですね。
山本選手の野球人生を見ても思いますが、いかに従来の健康常識というパラダイムがあてにならないものか。
私がプロのアスリートのトレーニングなどを見ても、これは。。。。と思うことが多いです。
まずは常識を疑ってみることだと思います。
山本選手にたくさんのヒントを頂きましたね(*^。^*)。