ある特養の入所者の女性に

ネイルのモデルにご協力頂きました。


持病の関係で両手に不随意運動があり、

車椅子生活なので

「どこにも行けないし、おしゃれを楽しむことなんてできないのよねぇ」

と嘆いておられました。


私が介護美容の仕事をしていることを話したら

パッと笑顔になり、

「ぜひ、私にもお願いしたいです」

と言われました。

実は現就業先での出来事。

休憩時間を利用して、

お正月にちょっとでもおしゃれして、テンションがあがるといいなぁと思い、モデルをお願いしました。

(お代を払いますよ、と言われましたが、就業先の事業所なので、介護美容の仕事としてはお請けできないと考えたのと、僅かな時間しか割けないので、施術代金を頂戴するわけにはいかないので、

モデルをしていただき、施術代の代わりにブログなどへの掲載許可を頂くということにして、快く引き受けて下さったのです。)


ピンクとムラサキが好き、とのことで

上羽絵惣の胡粉ネイルポリッシュの薔薇という色を使いました。


不随意運動で静止が難しい中、

少しでも静止できるように協力して下さいました。



1本だけ塗っていないのは

酸素飽和度測定のためと、体調不良の時に、爪の色味の観察ができるようにするためです。

この方は割と頻繁に検温をされることが多いので。


年末には

体が動きにくくて辛いと苦しそうな顔をされていましたが、

とても素敵な笑顔になり喜んで下さりました。


やっぱり、

今施設訪問させて頂いている有料老人ホームや、以前訪問させて頂いていたサービス付き高齢者住宅だけでなく、特養や老健、デイサービスなどにも介護美容は必要だという私の思いは間違っていないと確信した次第です。


将来的に、誰でも介護保険サービスとして介護美容のサービスを受けられる世になってほしいと一層願うのでした。