森「理佐さん〜」
理「わ、ひかるちゃん。どしたの?」
森「なんでもないです〜」
理「ふふ、何それ。」
最近こうしてひかるちゃんが甘えてくることが多くなったな、と思う。
それは多分、『無言の宇宙』のMV撮影でひかるちゃんと話すことが多くなったから。
そのせいか、こうして普段からもよく行動を共にするようになっていた。
もちろん私としては2期生の子たちがこうして甘えてきてくれるのはすごく嬉しい。
大歓迎……なのだが。
森「んー、やっぱり理佐さんといると落ち着きます。」
理「ほんと?嬉しい。」
ひかるちゃんがよく私に甘えるようになってから、もう1つ変わったことがある。
田「…………」
武「保乃?顔怖いよ?」
田「え、ああ……」
そう、保乃ちゃん。
何を隠そう、ひかるちゃんと保乃ちゃんは恋人関係にある。
これはメンバーの中でも共有されていて、2人が報告した時の楽屋の騒ぎようといったらすごかった。
保乃ちゃんにうっかり聞こえてしまわないように、ひかるちゃんにぐっと近づいて小声で囁く。
理「ひかるちゃん。」
森「なんですか?」
理「私のとこ来てくれるのは嬉しいんだけどさ……保乃ちゃん嫉妬しない?」
森「あー……」
理「私、保乃ちゃんって結構束縛タイプだと思うんだけど。」
森「え、なんで分かったんですか?」
理「なんとなく。」
森「おお……」
結構保乃ちゃんが分かりやすいからね。
だってすごいこっち見てくるし。
なんかそわそわしてるし。
……今だって、私とひかるちゃんが何話してるか気になってるんだろうな。
理「私のことはいいからさ、保乃ちゃんのとこ行ってあげなよ。」
森「うう、すみません……」
理「や、私は嬉しいよ。ひかるちゃんが甘えてくれるの。」
森「…ほんとですか?」
理「うん。保乃ちゃんが嫉妬しない程度には甘えてほしいな、なんて。」
森「……理佐さんって結構タラシですよね……」
理「ん?」
森「なんでもないです。じゃ、行ってきますね〜。」
そう言うとひかるちゃんは立ち上がって、スマホをいじっている保乃ちゃんの方へ駆け寄って行った。
ひかるちゃんが保乃ちゃんになんか話しかけて………あ、保乃ちゃん嬉しそう。
2人が何を話しているのかまでは聞き取れなかったけど、保乃ちゃんの満面の笑みを見る限り、上手いこといってるみたい。
何だか一仕事終えたような気がして、ふぅ、と息をついた。
……保乃ちゃんが嫉妬しちゃうとはいえ、あの2人って何だかんだ言ってお似合いだよなぁ。
理「………嫉妬、ねぇ。」
仲睦まじい雰囲気のひかるちゃん達から目を逸らして、さりげなく彼女の方を盗み見てみる。
夏鈴ちゃんは微動だにしないものの、スマホから伸びたイヤホンが耳にかかっているから、きっと音楽でも聞いているんだろう。
……もうちょっと私のこと気にしてくれたっていいじゃんか。
保乃ちゃんが嫉妬する彼女なのに対して
夏鈴ちゃんは嫉妬しない彼女。
手持ち無沙汰になったので、そんな彼女の元へつかつかと歩み寄る。
寝てるんじゃないかと思うくらい動かない彼女を驚かせてしまわないよう、そっと抱きつく。
藤「うお………あ、理佐さん。」
私だと分かるやいなや、ほっとしたような表情を浮かべる夏鈴ちゃん。
え、可愛すぎ
藤「どうしたんですか?」
理「んーん、なんでもない。」
藤「…何ですか……笑」
なんかこのやり取りデジャヴ。
理「ねえ、夏鈴ちゃん?」
藤「何ですか?」
理「夏鈴ちゃんってさ、嫉妬するの?」
藤「しません。」
ばっさり。
予想はしていた回答だけど、思ってる以上にばっさりでびっくり。
理「あ、そうなのね………」
藤「無意味なので。」
理「…………」
藤「…………」
……保乃ちゃんのあの嫉妬心をちょっと分けてあげて欲しいよ、夏鈴ちゃんに。
でも……なんかちょっとショック。
夏鈴ちゃんって、私のことあんまりそういう目で見てないのかなぁ。
なんてネガティブな考えに囚われていると、急に温もりに包まれた。
それが夏鈴ちゃんに抱きしめられている、と気付くのに少し時間がかかった。
理「夏鈴ちゃん?」
藤「………嘘です。」
理「え?」
藤「さっきの。」
耳にかかる夏鈴ちゃんの吐息混じりの声が熱く感じる。
藤「嫉妬しない……で、いたいからさせないでください……」
理「〜〜〜っ、、はい……///」
" しない " 主義の彼女だけれども。
1番愛が重いのは
実は彼女なのかもしれない
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語彙力求めてます………
昨日リピ配信始まるギリギリに配信チケット買ったんですけど、最高すぎました。
おしまい。