少し感染の波も治まってきたとはいえ。
アイドルという職業柄もあってか、運営さんからは「オフ日でも無用な外出は避けるように」とお達しが来ていた。
運営さんの言わんとすることも何となく分かったから、私たちメンバーも基本的にはその方針に従っていた。
今が1番の遊び盛りの高校生組……天なんかはそこそこ落ち込んでいたけど。
私はそこまで気落ちすることはなかった。
………あ、別に年齢のせいやないで?
確かに23歳やけども。
2期生じゃなかなかいい年齢やけども。
それとはまた別の理由がありまして。
田「ひぃちゃーん。」
森「ん?どうしたの?」
そう。
家に帰ったら、こんなに可愛い彼女と2人っきりになれるから。
2人でお出かけ出来ひんのはちょっと残念やけど、実はこうして家でゆっくり過ごす方が好きやったり……なんて。
田「こっち来てーや。」
森「はいはい。」
本は持ったままやけど、すぐに保乃の方に来てくれるひぃちゃん。
てってってっ、とちょっと小走りなんがめっちゃ可愛い。
森「来たよ〜。」
田「ほい!おいで!」
森「へへ、お邪魔しまーす。」
ぼふっ
膝の上に座ってきた可愛い生き物をぎゅーっと抱きしめる。
抱きしめるとすっぽりと腕の中に収まってしまう小柄な彼女。
頭もちょうどいい位置にあるから、ついついこうしてひぃちゃんの匂いを嗅いじゃう。
森「ひひ……なんかくすぐったい笑」
「やめてよ〜」と言いながらも保乃に完全に身を預けてくれているあたり、まんざらでもないんだろう。
ひぃちゃんは純粋やから、そういう気分じゃないときはちゃんと言ってくれる。
今日は大分機嫌がよろしいみたい。
やから遠慮なしに、ひぃちゃんの白い首筋にほっぺをスリスリさせる。
森「保乃ちゃんって匂い嗅ぐの好きだよね。」
田「うーん、なんかひぃちゃんの匂いって安心するねんなー。」
森「そりゃどうも笑」
田「なあ、ひぃちゃん。」
森「ん?」
田「んふふ、大好き!」
森「……なんか今日甘えん坊だね笑」
田「いーから!ね、ひぃちゃんは?」
森「ん、私も保乃ちゃんのこと好きっ。」
田「へへ笑」
大好きな彼女から「好き」って言われるんがこんなにも幸せなんやったら。
やっぱり家におるんも悪くないな。
…………それに。
森「………なんか保乃ちゃん犬みたい。」
田「い、犬?」
森「匂い嗅いでくるとことか似てるし笑」
田「そうかなぁ。」
犬、犬ねぇ………
ほんの出来心から、ひぃちゃんの耳たぶをカプ、と甘噛みした。
森「ひゃっ……!や、やめてよ///」
田「っ、」
やばい、スイッチ入っちゃったかも。
森「もー、急に何なのさ!」
田「やー、犬っぽかったかなって。」
森「ええ?」
田「てかごめん。スイッチ入ってもうた。」
森「え、え?」
田「なあ、しよ?」
森「…………うーん……」
田「……やっぱ無理。ごめん。」
森「え、ちょ…………!」
ひぃちゃんをひょい、と持ち上げて寝室の方へと向かう。
その間も「ちょ!まってまって!」とジタバタするひぃちゃんやけど、本当に嫌ならとっくに抜け出してるはず。
森「ま、まって保乃ちゃん!」
田「んー?」
顔が真っ赤なひぃちゃんをベッドに優しく押し倒す。
もちろん手を押さえつけるのも忘れない。
せっかくのひぃちゃんの可愛い顔が見られへんなるからな。
田「顔真っ赤っかやん笑」
森「……み、見ないでよぉ……///」
田「ふふ、ほんまにかわええな笑」
森「……これじゃ犬じゃなくて…」
田「?」
森「オオカミじゃんか……///」
田「……へへ、ひぃちゃんのことおいしく食べてあげるからね笑」
森「…優しくしてよ……?」
森「っは、あっ、ほのちゃ……っ!」
…………それに。
家でやったら、こんなに可愛いひぃちゃんを独り占めできるから。
田「ひぃちゃん……好きやで。」
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毎度毎度自己満の塊すぎてすいません…
そろそろリクエスト募集したいなぁ。
おしまい。