さて今日は信用創造の変な説明です。いわゆる「又貸し論」というやつです。


図を使って説明しましょう。

又貸し論


①山田さんが根源的資金、現金100万円をA銀行に預金する。

A銀行は、現金100万円のうち10%の現金10万円を準備金として残し、残りの現金90万円を貸し出すことができる。

③田中さんが現金90万円を借金して借りる。田中さんはとりあえず手にした現金90万円をB銀行に預金する。

B銀行は、現金90万円のうち10%の現金9万円を準備金として残し、残りの現金81万円を貸し出すことができる。

⑤佐藤さんが。現金81万円を借金して借りる。佐藤さんはとりあえず手にした現金81万円をC銀行に預ける。

⑥図には書いていませんが、以後、準備率10%分の現金を残して残りを貸し出すことを繰り返す。

結果、無限に又貸しを続ければ、10%の準備預金100万円で1000万円の信用創造をしたことになります。  

???

普通に説明してみましょう。


図は3000万円を貸し出した場合です。
銀行は借り手の借用証書と引き換えに「書くだけ」または「キーストロークで印字するだけ」で銀行預金を発行します。これが信用創造でまさにおカネが産まれた瞬間です。
ただし準備預金制度というのがあって、例えば準備預金率10%なら、3000万円の10%の300万円の日銀当座預金(現金紙幣)を銀行が保有しておかなければなりません。準備預金率を無視して無限に貸し出すことはできません。

……………この方が分かりやすくないですか⁉️
私は後者の方が圧倒的に優れた説明だと思います。
皆さんはどちらでしょう?

今日はここまで!では恒例の歌音音符
音符「政府の赤字は、みんなの黒字」😀
音符「政府の黒字は、みんなの赤字」😰
音符「みんなの黒字は、政府の赤字」😉

2024/2/28(累計 1285回)