さて今日は現在の物価高について考えてみようと思います。


輸入物価上昇によるコストプッシュ型インフレは、デフレギャップを埋めません。輸入物価上昇によるデフレ脱却は不可能なのです。

 

例えば、A社が外国から50円の製品を輸入し、自らの付加価値(50円)を加えて1000円で消費者に販売していたとします。このとき、GDPは50円です(100円ではありません)


そこで、外国から輸入する製品価格が、60円に値上がりしました。A社が50円の付加価値を加え、110円で消費者に販売した。

 支出面のGDPにおける「民間最終消費支出」は110円になりますが、輸入が50円から60円になったため、GDPは相変わらず50円のままです


このように現在の物価高であるコストプッシュインフレはデフレ脱却に寄与しません。にもかかわらずコロナ禍での政府の(ショボいショボい)国債発行による支出を受けてインフレになった‼️インフレになった‼️と騒ぎ立てる…もう少し現状を客観的にみてほしいですね。


日本の四半期別GDPギャップの推移(対GDP比%)


図はデフレギャップです。コロナ禍で総需要不足を拡大しまくって、金額で言うとざっと20~40兆円ぐらいのデフレギャップ…これで「インフレになる❗️インフレになる❗️」と騒いでるのは何も現状を分かってない人ですね。加えて我が国はインフレになりにくい要素も兼ね揃えてます。そこをインフレしたくて困ってるのに、こういう輩は困ったもんです。


このようにデータと現状の分析をしながらの国債発行と政府支出すれば悪性のインフレになることは、まずないでしょう。


今日はここまで!では恒例の歌音音符
音符「政府の赤字は、みんなの黒字」😀
音符「政府の黒字は、みんなの赤字」😰
音符「みんなの黒字は、政府の赤字」😉

2024/2/20(累計 1280回)