今日の投稿━━━━━━━━━━━━━━━

今日は税金について学びましょう。

特に消費税とインボイスにも繋がりますし、ここも重要ポイントです。


【税は財源ではない】

税金は財源ではありません。(地方自治体は残念ながら「税も財源」です。)


理由は先日の投稿で国債発行のプロセスで少し触れましたので、しつこく国債発行のプロセスをおさらい。

国債発行のプロセス



説明は割愛しますが、結局のところ民間が潤い、国富(インフラなど)が増えて、良いことばかりです。

そして国債発行&政府支出のプロセスには全く「税」という言葉も概念もありません。


さらに政府は徴税も国債発行すらなしに支出できます(というか毎年度してます)それの仕組みが、同じく先日の投稿の「スペンディング ファーストとOMF」です。

しつこいですが図を載せます。

スペンディング ファーストとOMF



上図プロセスは割愛します。

違う視点で説明します。

⑴毎年度初め、政府には税収国債を売った資金もありません。そこで短期証券(図では財務省証券)日銀に直接、引き受けさせて日銀当座預金を調達して政府支出をしています。仮に当初予算を100兆円としましょう


短期証券はその名の通り、長くても1年以内に政府は買い戻さないといけません。その資金調達は通常国債を売った日銀当座預金です。

そうやって国債を売った日銀当座預金で、日銀から100兆円の短期証券を買い戻したとします


⑶その年度末までに政府日銀から短期証券を買い戻した結果、残ったのは100兆円分の国債による政府の負債。年度末ですら基本的に1円も税収は使ってません


⑷徴税は年度末の3/15ですが、まとまった税収になるのは翌年度です。その税収は既に使い道がないので国債償還に充てられます。


(まとめ)仮に補正予算もなく当初予算100兆円を支出したら、税収が90兆円でも10兆円でも財政としては何の問題もありません。(適切な税収であれば額など、どーでもいいのです)

そもそも徴税は社会に流通している余分な貨幣を破壊するのが目的で、決して財源確保のためではありません。


❌「○年度の国の借金は過去最大の1200兆円。国民一人あたり1000万円となった」→非常に悪質な報道です。


⭕️「○年度の政府支出は100兆円。うち税収で国債償還によって破壊した貨幣は60兆円。よって貨幣発行残高は40兆円増えて計1200兆円」



【税の役割】

「税は財源ではない」というと

「じゃあ何のために税金あるの?」と返されます。

さて、うまく説明できるでしょうか?

ざっと挙げると


❶ビルドインスタビライザー(景気の安全化装置)

景気が良い時は税率が上がり、景気が加熱しないように。不況の時は税率が下がり景気の回復を図る自動装置(累進制の所得税など)


❷格差是正

高所得者は税率が高く、低所得者は税率が低い、または非課税。格差が広がらないようにする。


❸日本円に価値を担保

納税は日本円でしかできません。よって、どの国民も日本円に価値を見出だします。つまり納税こそ

円の信任だ

わかったか!ザイム真理教!

❹政策目的の為

国民の健康のため喫煙者を減らそう→タバコに罰金を課す→タバコ税、など。


いずれにせよ社会に流通している貨幣を破壊するためですね。そこで下図。

国民経済のシンク(水槽)と、政府支出・徴税



・シンクは国民経済。図の通り水が多すぎるとインフレ。不足するとデフレ。理想は少し溢れるぐらい→つまり、インフレ率2%→ただし!デマンドプルインフレでコアコアCPIの値。(さらにいうとデフレギャップが埋まった状態)

・水を出す蛇口が政府理論的には蛇口を全開し続けてもかまわない)→いくらでも貨幣を供給できる。


・配水管は徴税。水が溢れそうになると配水管を適切に開いて水を抜く。

当然、デフレの時は配水管は絞って水か減らないようにする。インフレの時は逆。


ところが水が全然足りてないのに蛇口は絞る、配水管はガバガバに開けるというのか、我が国。

まさに喜劇の国❗️

と、上記の通りの説明ができると殆んど人が納得しますが、いちいち図を用いて説明できませんから端的に…

「税金は社会に流通している、余分なおカネを間引くため」では、いかがでしょう?

しかし、たぶん以下のように返されます

「じゃあ何でコロナとかで不況なのに増税しようとしてるの?」

はい、その答えは

ザイム真理教が狂っているから

そして国会議員がバカだから

その議員を選べる我々国民が

お花畑でボケっとしてるからだ!

という辛辣な言葉で終わります😓



今日はここまで!では恒例の歌音音符

音符「政府の赤字は、みんなの黒字」😀
音符「政府の黒字は、みんなの赤字」😰
音符「みんなの黒字は、政府の赤字」😉

2023/7/12(累計1216回)