今年は未だに50cmアップが釣れていない。
年明けからの釣行回数が例年より少なかったから仕方ないかもしれないが、そろそろ1本くらい来て欲しい。
今回は良い風が吹き続ける予報だったので期待して出撃した。
養老で高速を出た後、呪いの車が2台前を長いこと走っていたので、到着するのに前回より時間がかかった。
下道では仕方がないことだけどね。
それでも暗くなる前にはシャローポイントに着くことができた。
準備をのんびりしていたら、後から来た人に先にポイントに入られてしまった。
どうやらいつも自分が来る頃にいる人みたいだ。
あの人なら暗くなる頃に帰るから、気にせずに少し離れた所で開始した。
風は良い感じに吹いており、打ち寄せる波が足元を濡らす。
水位は前回とあまり変わっていない。
最近は自分がいる方でも反応しているから釣れる時は釣れるだろう。
しばらくすると、岸寄りに生えている木の前で25cm前後の魚が跳ねた。
バスではないけれど、魚っ気があるのは良いことだ。
期待して投げ続ける。
しかし、全然当たらない。
そのうち例の人が居なくなり、いつもの様に行ったり来たりの釣りになった。
波が引いた時、石積み護岸の底の方に砂地が見えた。
(あれ?)
右側の少し離れた岸際には元から砂が溜まっていたけれど、ここにこんなに溜まっていたっけ?
今年はこのポイントに湖流が通っているのをまだ見ていない。
釣れても数が少なかったりするのはそのせいだと思っているが、それで砂が溜まりやすくなったのかも。
空が暗くなり、オリオン座が姿を見せ、風が少し弱くなる。
木の前の魚っ気は、あの後すぐに消えてしまったし…。
(次行くか)
移動した。
次のピンポイントには相変わらず船が繋がれていた。
スルーばかりも何だから、今回は船の横を通したり周辺を探ったりしてみた。
しかし反応は得られなかった。
まあ、もともと外れの方が多い所だから、いつも通りということだ。
次のピンポイントも反応無し。
前回当たりがあったウロウロポイントは、今回は反応無しで移動。
次に行った所には先行者の車があったのでスルー。
前回にヨンナナヨンパチが釣れた所へ向かった。
車から降りる。
風は良い。
先行者あり。
それでも自分が釣ってる辺りをやる人は少ないから、多分問題ない。
ここは今年一番釣っている場所だが、数は多くないし、いつどこで釣れるのか全く読めない。
だから、今回は長時間ウロウロしまくる気で来た。
前回釣れた手前ポイントから開始。
千切れ藻が多く釣りづらい。
二人組が来て奥の方へ足早に歩いて行った。
大抵、みんなこんな風に奥へ行ってくれるから助かる。
それは良いのだけど、千切れ藻が多い時はあまり良くなくて予想通りのノーバイト。
釣り進んでいくとリグが千切れ藻を拾わなくなった。
エリア中ほどで、
〈ポツ〉
( ! )
(これ当たりだろ!)
フッキング。
食い上げバイトなのか手応えはイマイチ。
リールのハンドルを回してラインを巻き取り、ロッドにトルクをかける。
ロッドがしなり、手応えが確かなものになる。
小さくはないけれど、50cmには届かないだろう。
魚はやけに素直に寄ってきた。
〈バシャ…バシャ〉
浮いた魚が水音を立てる。
ネットを腰から抜き、シャフトを伸ばして差し伸ばす。
これまた素直に魚はネットフレームに収まった。
引き上げる。
手に伝わる重みは前回のと同じくらい。
ということは、やっぱアップとまではいかないか。
ご対面。
口の大きさも前のと同じくらい。
ヨンパチの2350gだった。
良かった釣れた。
これで魚がここに入ってきているのは間違いないといえるが、あと2cmの壁が高い高い。
数も少なそうだし。
あとは運のみ。
ウロウロ続行。
奥の先行者から少し離れた所まで行き、戻りのチェックに入る。
何も起こらないまま開始ポイントに到着。
(まだまだ)
再び往復。
3往復ほどしても続く反応が無い。
(あっちどうだろ?)
あまりやらない所を見ると、波の当たりが思ったより激しくない。
これなら魚が掛かっても取り込めそうに思えたのでチェックする気になった。
ただし、向かい風になるので投げにくい。
ワームのサイズを上げる。
ワーム自体が重量アップするので投げやすくなった。
そのはずだが…。
(何か変だな)
しばらくするとラインがスムーズに出ていかなくなる。
リールの巻き感も重い。
よく見ると1番ガイドと2番ガイドの間のラインがブランクスに巻き付くようになっていた。
さっきまではこんな風になっていなかったのに。
ガイドを通るラインとブランクスの間をリグが通り抜けたのに気が付かないままロッドを振るとこうなる。
あの狭い隙間を通るなんて考えられないが、どうしてこうなったのか。
キャストした後だったので、ラインを手繰り寄せて巻き戻せるだけスプールに戻し、絡み合ったラインを切ってセットし直した。
ところが再び違和感が。
見るとまた同じようになっている。
どうしてこうなる???
今度はキャスト前だったので、ラインを切らずに元に戻せた。
思い返すと、結び直した時にガイドを通るラインの方を直してなかったような気もするが、
(あー、もういい)
訳が分からず嫌になり、調査半ばでいつものポイントに戻った。
時刻は22時半ごろ。
(戻りのチェックして終わろうか)
(今年はアップ釣れないかもな…)
(シャローはもっと水位が戻らないとダメなのか?)
こんな事を考えながら最終調査。
そして当たりがないままラストポイントに来た。
心なしか千切れ藻が少なくなっているように見える。
最後だから、ゆっくりしっかり通すよう心掛けた。
すると、最近は当たりが出なくなっていた所で、
〈コツン〉
(っしゃあ!ん!?)
手応えがイマイチで足も使ってフッキング。
[ぐうん]
身体の移動に呼応するようにロッドが曲がる。
(よっしゃ乗ったぞ)
( ? )
魚はあまり暴れない。
寄せても重いまま。
(どこ行った?)
暗くて魚の位置が分かりにくい。
( あ! )
足元のエグレにいるようだ。
引き出した。
そのまま浮くかと思ったら、
(おぉっ)
右方向へ走り始めた。
重い。
自分も右へ移動。
ドラグを緩める。
今度は沖へ突っ込み始める。
(おーおーおー)
強烈だ。
怖くなってドラグを更に緩める。
手首を柔らかく粘っこく使って、のされないようにしながらも力をかけ続けた。
すると、
( ん )
魚が大人しくなる。
バッグのベルトに差してあるネットを引き抜いてシャフトを伸ばす。
寄せ直し、浮かせる。
魚がこちらを向いていたので一発で掬えた。
シャフトを手繰り上げる。
先のより重い。
そして手元に来た魚体を目の当たりにして、今度こそいったと確信。
(まずは…)
移動だ。
計測や撮影をしている時に人が来たら、釣れた場所を知られてしまうからね。
(この辺なら良いだろ)
ポイントから離れた殆ど釣れたことがない所でネットを置く。
フックは上顎中央付近の良い所に掛かっていた。
口はヨンパチより明らかに大きい。
メジャーシートを広げる。
巻き癖が付いているシートの端をネットのグリップ部分で押さえ、反対側は巻き戻らないように足で押さえる。
魚を乗せる。
(53、いや2.5か?)
尾びれが自然に開いた状態で53cm、手でいっぱいに広げると52.5cm
続いて重さを量る。
( お! )
まさかの魚種に気が和む。
(最後にオチがついたことだし、これで終わるか)
何より今年の初アップが出たし、やり切ったと言って良いだろう。
(よし、帰ろ)
満たされた気持ちで釣り場を後にした。












