ほとんど家にいて、野球が9回で終わった2021年。ドラマもよく見ました。
特に心に響いた作品を勝手に挙げると、『ウチの娘は、彼氏が出来ない‼』(日本テレビ)、『俺の家の話』(TBS)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ)、そして『おかえりモネ』(NHK)でした。
私の故郷・岩手県を舞台にした朝ドラには、『どんと晴れ』(2007年)、『あまちゃん』(2013年)がありました。
でも『おかえりモネ』の宮城県気仙沼市や登米市の方が近い。
初めての遠足から始まり、一番近い海・気仙沼にはよく行きました。“亀島”のモデルとなった大島にも家族で行ったなあ。登米には親戚がいます。
いずれの地域の言葉も、ワタクシほぼネイティブです。同じ宮城県人でも「仙台出身の鈴木京香さんより、古川出身の大島蓉子さんの訛りがリアルだなあ。」とかわかります。
身近な場所が舞台というだけで見始めた『おかえりモネ』。安達奈緒子さんの脚本は、見れば見るほど「ああ、そこを描くか」という、これまで言葉や画に表されてこなかった部分に、繊細に触れてくるのです。こんなにも共感できた朝ドラはありませんでした。
ヒロインの百音は、震災当日は仙台にいて津波を見ていません。その後ろめたさのようなもの。
故郷の為、役に立ちたいと思っているのに、何をしていいのかわからないこと。
震災の時のことを、友達でも聞けない雰囲気。
いまだにあまり話せない、自分自身に起きた出来事と心の痛み。
これら全部、私にもあります。三陸の海から少し離れた所で育って、東京に暮らしていても。
清原果耶さんの演じたヒロインは多くを語らないけれど、このドラマには、心にぴったり届く言葉が幾つもありました。
年末には総集編もあります。もう一度見たい!
さて、今、毎朝みている『カムカムエヴリバディ』。先週は夢のような急展開に。それが逆に不穏なフラグに思えて今週が怖いです…

