森慎二さんが現役選手だった頃、私はまだプロ野球ファンではなく、今、皆さんの悲しみの深さに触れれば触れるほど、その存在の大きさを感じています。況してや、指導を受けていた選手にとっては尚更のことでしょう。
「今の自分があるのは森さんのおかげ」と涙ぐんでいたという大石。
故障から復帰して、6月23日、地元である福岡のマウンドに立ちました。10点ビハインドで私達ファンも心がポッキリ折れちゃっていたのですが、彼の登場に「わあ」っていう声が上がり、拍手で迎えられたのが嬉しくて。

三者凡退。森さんが最後に見た大石の投球は、苦しい中に見えた希望でした。
大石の喪失感は計り知れませんが、森さんとともに自分自身で乗り越えてきて今があるのだから、きっと大丈夫。これからも“自分の中の森さん”と話すことができるはず。