朝晩寒っと思いながら2度寝する日々。

本当に気温についていけない。

 

ただ、ここ数日は「荒れもよう」だとか

「大気の状態が不安定」という言葉を聞かないので

ほっとしている。

 

週末からはまた崩れそうで憂鬱。

もう何もかもすっとばして秋になってよくない??

 

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Youtubeでおすすめとして出てきた過去動画。

何年前だ?というスーさん出演の

ラジオの切り抜きがあって、聴きながら求人検索。

 

何やら「中年」がテーマらしく、

その中で「役割から離れて誰も知らない所へ1人で旅行したい」という

「自分探しならぬ自分隠し」が中年には必要、という話をしていた。

 

え、自分隠し、これ数年前の私じゃん!

仲間いたのか!

 

1人旅ですら「ちょっと変な人」扱いされることがあるので

なんとなく人にも話していなかった。

(仕事と家の往復で、友達がほぼいなかったというのもある)

だから、「なんだ、普通じゃん!結構いたのか!」と。

 

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マネージャーの出産育児をきっかけに

引き継いだ仕事や仕事の采配をするようになった頃から、

どうしようもない話だが、ストレスは明らかに増えた。

 

業務、スタッフ、経営者とのやり取りでかなり消耗していたのと、

田舎のコミュニティということもあって、

職場外のスーパーや病院なんかでもお客様と顔を合わせたりで

(その度に軽く会釈だったり、ご挨拶したり)

 

ありがたいことだと感じると同時に、

いつまで私は「あの店の人」でいればいいんだろう、と

今思えば自意識過剰でもあるんだけど、ちょっと背負いすぎていた。

 

で、ああもうムリ、と感じ始めるとよく「隠し旅」に出ていた。

 

休みの前日、

仕事の様子を見て、呼び出されるようなことは無いな、と思ったら

じゃらんで県外の宿を予約して、最寄りからの終電の時間を確認。

 

帰宅後に1泊分の荷物をまとめて(ライブ遠征でだいぶ慣れていたので早い)

洗濯と風呂掃除だけは済ませて、

約1時間、新幹線の停まる駅まで山道をドライブ。

 

切符を買って、すっかり人のいない改札を通り、

適当にコンビニで買った軽食を新幹線の車内で食べる。

 

田舎の風景がぐんぐん遠ざかって、

次の駅、次の駅に停まるたびに街灯が増え、建物の数が増え、

その一つ一つに暮らしの灯りがあり、

人の営みの多さを実感して、なぜかほっと安心する。

 

到着すればうって変わってにぎやかな改札、

これからどこに行って何を買おうが食べようが、

知っている人には誰にも会わない。

 

ホテルにチェックインしたら、また何かちょっとつまみつつ、

湯船にお湯をため、入浴剤を入れてゆっくりと浸かる。

あがったら足に休息シートを貼り付けて、缶チューハイ。

 

清潔なシーツに身を委ねたら、明日どうしようかと考えながら、

スマホで色々検索しつつ、たいていは寝落ちしていた。

 

何をどうしようが、誰にも文句を言われない。

重い身体を起こして、洗濯と掃除と食事の用意をしなくて良い。

 

翌日早起きしてモーニングを食べに行こうが、

チェックアウトまでだらだらとしていようがどちらでも良い。

美術館に行ってもいいし、ショッピングに行ってもいいし、

映画を観ても良いし、急遽コンサートの当日券を取ってもいい。

 

それは本当に贅沢な時間で、

でもやはり普段制約があるから、より贅沢に感じたんだと思う。

 

今、時間が有り余っている中ではそこまで感じないというか、

やるべきことが頭の片隅にずっと引っかかっている状態にはなるし。

 

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思いがけず数年前を思い出していた。

隠れるための旅、本当におすすめです。