購入して3年経つミニバラ。

気温の高い日が続いたのに水やりを忘れていて、

慌てて気をつけるようになったけどシュン…と

すっかり元気をなくして葉が落ちていき。

 

根自体がやられてしまったかも、

ああ、やらかしてしまったと嘆きつつ葉を除いて、

半日位は日陰になる場所に少し移動してみたら、

なんという生命力!

驚くくらい新芽が芽吹いて、すっかりわさわさ元気そうにしている。

 

私はまだグチグチと過去の恨みを思い返したりしてるのに、

なんて清々しい。若葉はやっぱり綺麗だ。

 

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先月半ば、福岡へ。

 

県立美術館で開催していた「鹿児島睦 まいにち展」と、

キャナルシティ劇場での舞台「カラカラ天気と5人の紳士」を観劇に。

 

本当は谷川俊太郎展にも行きたかったのですが、

閉館日で行けず。

 

鹿児島さんの器、その他の作品も、写真で見るよりずっと良かった。

そのものの質感・重さが感じられることで、

生で見る意味合いをより実感。

 

制作中の様子がVTRで流れていて、

迷いなく、す、す、と削ったり塗ったりされているのを見る。

すごいなあ。ものづくりが出来る人は本当に尊敬する。

 

天神地下街に寄ったりなんだりして、

歩きでもバスでも移動しやすい、都会最高だよなあ、

と思いながらキャナルシティ劇場へ。

 

2階2列目の席。

観やすいのか観づらいのかわからず、

初めてオペラグラスを借りてみる。

 

「使い方はおわかりですか?」というスタッフさんに

ちょっと恥ずかしいなあと思いながらも

「わかりません…」と答えて使い方の説明を受けたのに、

席に着くや否や「どっちが左だったっけ」と迷う中年。

この体たらく、人生にも迷うはずである。

 

視力が左右で違う上に乱視もあるせいか、

両目での見方のバランス調整が上手くいかず苦戦しつつ

快適ではないがまあどうにか見えるか、というところに落ち着いた。

 

70分の不条理劇。

「死」がテーマとしてあるけどコミカルなやり取りが多く、

客席で笑い声が何度も上がる。

フィクションの中にノンフィクションとして、

「人」や「人と人」、「人や社会」を生身で感じられるのは

やはり舞台の良さだと思う。

最後あたりの「待つ」という言葉が何だか印象に残った。

 

堤真一さんを生で観たい!というのは長年の夢だったので

他の贅沢な俳優陣も含め、表情までしっかり観れたのが嬉しかった。

(が、結局全体を観たくてオペラグラスを使ったのは数回。)

ミーハーだけど、めっちゃスタイル良かった…!!

 

本当は日帰りにしようと思っていたけど、

自宅辺りが荒天予報となり、

暗い中1時間運転する労力を考えるとともに、

何だかそのまま離れるのが惜しくて、

駅のご飯屋さんで夕飯を食べたものの、

高速バスで別の市まで移動して素泊まりしたのでした。

夜8時過ぎても人が出歩いてる、交通機関があるって

本当に便利だよ。

 

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総じて、「生で観る」ことが私は好きなんだろうなと思う。

「観客」でいる限り受け身ではあるんだけど。

そこから感じることは私の主体なんだな。