暑い…けど、秋らしい装いもしたいと思い

せめてそれっぽい色ないかな、と改めて見たタンスの中。

 

ほぼ黒白グレーのものばかり。

 

おおう…と大いなる偏りに自分ながら驚いてしまった。

洋服はひたすら我慢してるもんね…。

 

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今期のドラマで一番面白かったと思う、

「うきわ~友達以上不倫未満~」。

 

正直、最初は「また不倫もの?多くない?」と

思っていたのですが、

登場人物の描き方や心理描写が丁寧で、惹きこまれました。

最終回の最後の最後まで、その印象が崩れなかったです。

 

キャストも秀逸。ぴったりだったと思います。

説明的な台詞でなく、表情でわかる演技が特に素晴らしかった。

 

映像が映画のようで、衣装のセンスも良かった。

夜遅くにやるのはもったいないなとも思いもしますが、

「大人がゆっくり観れるドラマ」として、結果良かったような気も。

 

完全な悪役はいなかったとは思いますが

大東さん演じるたっくんは少々難あり。

ただ、麻衣子の反応に「わかんねえ…」となることや

「“寂しい”って久しぶりに言われた」って福田さんにぽつりと言う所は

気持ちとしてはわからんでもない気がしました。

 

麻衣子がバイト先の男の子から言われた

「顔には出てるのに、言葉にするのが苦手」は

まさに私もこのタイプなので、身につまされた。

(「何考えてるのかわかんない」ってよく言われるタイプです。)

その一方で、これだ!という気持ちに着火したら

驚くぐらい行動的になる所も似ている。

 

二葉さん(夫)、穏やかで好感しかなかったです。

演じてる森山さん、箸の持ち方が綺麗でほれぼれしてしまった。

 

聖さんに対して「たいしたことなくても話して欲しい」と踏み込んで、

「(子どもにまつわる話題を)避けさせてたのは僕の方」と謝ったところ。

 

「頼られたいという下心があった」と麻衣子に正直に言ったところ。

 

「愛しいと思った人がいる」と自分から告白したあとに

「僕の前で笑える?」と聖さんに尋ねたところ。

 

最後のは、これで聖さんがごまかしたら

もしかして別れてたのかもな、とも思いました。

 

最終回で考えたのは

「大切にする」って難しい、ということ。

 

二葉夫妻が

「大切なら、無理してほしかった」

「大切だから、無理してほしくなかった」

とすれ違ったり

 

中山夫妻が

「愛してるけど、大切ではなかった」

ということに気づいたり。

 

相手を思いやっているつもりでも、

相手にとっては思いやりになってなかったら

結局は自己満足に過ぎなくなるし、

相手に求めすぎてはいけないけど、

自分を抑えすぎるとそれはそれでバランスが取れなくなる。

 

「その人の幸せを想像するだけで嬉しくなる」

そんな人に出会えたことだけでも、稀有で尊いのかもなぁ。

 

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自分的な「稀有で尊い」経験が大学時代にあって

それだけは私の未熟すぎる人生経験の中で

本当に良かったなぁと思っていること。

 

私の気持ちが成就する云々なんてどうでもよくて、

(とても素敵なお相手と付き合ってらした)

ただただ、ああ、その笑顔でずっと幸せでいて欲しいと思えた。

 

懐かしいなぁ。

もう、あの経験以上に気持ちが動くことは

ないのかもれないけど、

それでも良いと思える位貴重な経験。