2020年にグループ結成、2021年にメジャーデビューしたばかりの『Klang Ruler』は、音楽プロデューサーで作曲家のyonkeyさんをメインボーカルとする5人組バンドです。
『Klang Ruler』って何て読むの?と最初は思いました。(笑)
"クラングルーラー"と読みます。
新世代アーティスト達とのコラボYouTube企画「Midnight Session」が話題となり、総再生回数は140万回を超える、これから人気大爆発を予感させるバンドです。
その中のひとつ、『ブラックビスケッツ』の歌った「タイミング」を2021年12月24日(金)にYouTubeにアップしたものが最近人気上昇中なので、ご紹介したいと思います。
Klang Rulerの読み方は?
Klang Rulerの読み方は、「クラングルーラー」です。
意味は、Klangはドイツ語で「音」ですね。(英語でいうSound)
Rulerは英語でもドイツ語でも「支配者・統治者」の意味があります。(英語では定規の意味も)
単純にドイツ語で考えると”音の支配者”ということで、もの凄くカッコいい響きになります。
彼らのサウンドに現われているように、Z世代を牽引していくオシャレな生き方のシンボルですね。
Klang Ruler「タイミング」のカバー
元々Klang Rulerの活動の中で行っているコラボ企画「Midnight Session」の1つとして、2021年12月24日(金)に発表したものです。
「ローカルカンピオーネ」という、TikTokで人気の3人組ユニットが2月16日にKlang Rulerの「タイミング」に独自の振りを付けて投稿すると、一躍人気となり、これをきっかけに「踊ってみた」動画や「歌ってみた」動画が多く投稿されるようになりました。
@localcampione 何事も、タイミングが大事なんですよね。恋や挑戦など。俺たちのことを今見てるあなたと出会えたのもタイミング🥰どうです?幸せな気持ちになりましたか?☺️言わずもがな、俺たちは幸せすぎりゅよぉ💕@klangruler #KlangRuler #タイミング #Timing #ローカルカンピオーネ ♬ タイミング ~Timing~ - Klang Ruler
サビのキャッチーなフレーズに乗せた「ローカルカンピオーネ」の踊りは難しくないので、誰でもすぐに真似できますし、何より彼らのニコニコした笑顔を見ているとこちらも自然に笑顔になり、踊りだしたくなりますよね!
ここから、「踊ってみた!」や「歌ってみた!」が増えてきました。
ちなみに本家の歌はコチラ
「タイミング」という曲がずっと人気で、たくさんのアーティスト達にカバーされ続けて来た訳は、やはり楽曲が良いこと、そして歌詞も今でも通ずるものがある、ということでしょう。
特に歌詞は、作詞家の森浩美さんがメインに携わられたということで、辛い事がたくさんある世の中、今読んでも心に響く人がたくさんいると思います。
妙にセコセコ生きて、楽しくなくてなんて、本当に現代の巨大な機械の歯車みたいに昨日と同じことの繰り返しで、君と出会う前まではずっとキモチが張りつめ続けて、心が折れそうだった主人公。
誰もが同じ想いをしてるんだな、とも思いますし、そんな時に、ちょっとズレてるけど、周りの人を和ます「君」がいていいんだって思えることも素晴らしいこと。
無理に頑張らなくてもいいって思えると、気が楽になりますよね。
”ズレた間のワルさ”も、それもポジティブに見える、君の“タイミング"。
そしてそれをそのまま受け入れられる周りの仲間の優しさも素敵です。
そして、ブリッジサビのここの歌詞と、リズムがピタッと止まる演出。
今の世の中にピッタリで、必要な言葉が余計に響きます。
是非、動画で聴いて見て下さい。
誰もがみんな君のように、それぞれのタイミングで生きたらいい。
きっと争いなんてなくなるでしょう
『Timing』1998年4月22日発売
「ブラックビスケッツ」2ndシングル
作詞:森浩美&ブラックビスケッツ
作曲:中西圭三&小西貴雄
編曲:小西貴雄
1stアルバム『LIFE』収録
Klang Ruler - タイミング 〜Timing〜 (Cover)
音色は1980年代のリズムマシンやシンセサイザーを使って、今のZ世代にウケる新感覚と当初の時代感をミックスした”温故知新的なアレンジ”になっています。
2019年よりYouTubeにてスタートした「MIDNIGHT SESSION」。
毎回、有名ゲストと名曲をカバーするこのシリーズが話題となっています。
[番外編]
ちなみに、「タイミング」は、たくさんのアーティスト達にカバーされていますが、3年前にMeikさんがカバーしたミュージックビデオもご紹介します。
こちらは終始元気サウンドで、まさにクラブなどでかかったら、間違いなく映え?ご機嫌になって踊れるサウンドとなっています。
【Music Video】Meik「Timing」with DJ ダイノジ FULL ver. / ブラックビスケッツ cover
Klang Rulerの他のカバー曲は
さすがは、音楽プロデューサーがボーカルとしてグループを引っ張っているだけあって、選曲やアレンジが他とは全然違って、このグループ『Klang Ruler』ならではになっているところが凄いです。
新世代アーティスト達とのコラボYouTube企画「Midnight Session」。
数曲ある中で、私のおススメをご紹介したいと思います。
渚にまつわるエトセトラ/ PUFFY
いやいやいや、これはもう別物?というくらいオシャレな曲に仕上がっています。
脱力系で、ラップ調のメロディーにアップダウンもなく、本家PUFFYのジーンズで飛び跳ねるイメージは全ったくなく、どちらかというと水の中でゆらゆらと揺蕩う(たゆたう)感じです。
何もかも忘れてどこかへトリップしてしまいたい時にヘッドフォンやイヤフォンで聴くことおススメ。
「渚にまつわるエトセトラ」/ PUFFY Covered by Klang Ruler & sooogood!
山下達郎 / SPARKLE
いやー、これもまたいいですね!
当時いとこのお兄ちゃんからカセット(!時代を感じる、笑)を借りて聴いていた山下達郎さん。
私の邦楽・POPSの原型と言っても過言ではない曲・音楽を与えてくれた山下達郎さん。
そんな筋金入りファンの私が聴いても、原曲を損なわない、今らしい良いアレンジだと感じることが出来ます。
最初のバッキングのところや、間奏でのギターのソロなど、ちゃんと残しておいてくれて、もしかしたら多少真似してる?と思えるボーカルの出だしの声!
しかし、達郎さんのように「ん~、こころへと」等、「ん~」等は入らず、その辺は淡々としているZ世代。
私にとってはもはやツンデレなアレンジ。(笑)
山下達郎 / SPARKLE ( Klang Ruler & Foods )
泰葉 / フライディ・チャイナタウン
こちらもまたまた良いアレンジですね!
Z世代の方は泰葉さんをご存知ないかもですが…、彼女がピアノやキーボードを弾きながら歌うさまは、熱量がもの凄くて、1曲1曲魂込めて歌ってるので、そういう意味では全く正反対の曲風かもしれません。
ちなみに、せっかくですので、原曲、泰葉さん(歌・作曲)の「フライディ・チャイナ・タウン」を聴いてみて下さい。
その後、Klang Rulerのカバーを聴くと、アレンジの素晴らしさがよりわかります。
Yasuha (泰葉) - Flyday Chinatown フライディ・チャイナタウン
こうして聴き比べるとよりわかる、アレンジ。
昭和のこってりしたサウンドに比べ、色々そぎ落とされたあっさりした感覚。
原曲よりちょっと早めで淡々と進む、K-popで耳にするようなリズムでイマドキ感+黒川侑司(ユアネス)のさりげなく上手い歌。
Z世代の感覚って、押しつけがましさがないところが特徴なんでしょうかね。
無理強いしなくて、リラックスして楽しめる。身構える必要がない。
ヤバいです、沼落ちしそうな予感…。(笑)
泰葉 / フライディ・チャイナタウン Covered by Klang Ruler & 黒川侑司(ユアネス)
まとめ
『Klang Ruler』のカバーした『ブラックビスケッツ』のヒット曲「タイミング」がSpotifyの「バイラルトップ50(日本)」で、5位に入りました。(4月7日公開:3月31日~4月6日集計分)
これは、最もストリーミング再生された曲のランキングではなく、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたそうです。
これは『Klang Ruler』の人気と実力を示す、1つの指標ですね。
2020年に初シングル「iCON」「Be Fin(feat.空音)」他計4曲をデジタル音源でリリース。
11月に「ビビビバビビ」でメジャーデビューした『Klang Ruler』。
今後の活躍が最も楽しみなグループです。