滋賀県に脱出をした従兄弟から
電話がありました。

元旦からの避難状況を聞いて

正しい判断力が緊急事態の時には必要かな。
思いました。

元旦、16時過ぎ震度6強の地震にみまわれ、

おばちゃんを連れて
徒歩で山へ。

お宮さんがある山へ逃げたそうです。

段々と辺りが暗くなり
寒さに耐えるが
限界が近いてきた。

お宮の近くに住む人が
「この小屋の物を燃やしてくれ、要らない物ばかりだから」

言われて

従兄弟
「キャンプファイヤーやな。」

キャンプファイヤーでは
身体が暖まらない。

津波警報がまた出ていたけれども
『公民館』を見に行ったんだ。
そうしたら
そんなに壊れていなかったから
公民館の窓などを直したり
破れたところを板を張ったりして直したりして
寒くないようにしたんだよ。

次に電気。
自家発電機を持っている人がいたらから
電気がつける事が出来て
明るくなったや!

次は飲み水
自家発電機を持って
近所の井戸を確認に行ったんや。

そしたら手動式の井戸があった。

次は『灯油』
お正月前に
各自
灯油のタンクは満タンにしていた人が多かった。
ストーブを焚いて
これで暖かくなった。

「ばあちゃんに無断で2階にしまってあった布団を10組持って行ったんや」

食べ物はお正月だったから
あったんだ。

お宮さんに戻り
「自己責任で『公民館』へ行きたい人は行ってくれ」
話したんや。


「お手洗いはどうしたの?」

従兄弟
「井戸から直接
トイレに流したんや。」

なので、トイレ問題は発生せず。

配管工がいたさかいに。

配管工が
「湯沸かし器を付けたいんやけど。あの人に話したら『そんなもん要らん!』って言われたんですがどうしましょう。」

従兄弟が
「湯沸かし器を付けてくれ」って言ったんや。
発電機では圧が足りなくて
お湯がチョロチョロとしか出ないんや。
だけど
思ったよりも早く
電気が通じたから
湯沸かし器からお湯が出て
身体も拭けたんや。

凄い団結力ね。

従兄弟
「だけど、避難している場所で色々あったんや』

従兄弟
「布団を持って来たのに
オラところのばあちゃんが毛布しか掛けてなかったんや!!
それを見た時に
カーっとしたよ。

なんで
オラところのばあちゃんが毛布1枚しか掛けとらんがや💢💢💢

近所の人に言ったんや、

そうしたら
翌日
布団を全部畳ませてくれて
布団は各自持ってくる事になったんや。

「家 がつぶれた人はいなかったの?」

「誰も住んでいない家だけが、つぶれたんや。オラところの集落では亡くなった人はいない。」


「良かったね!そういえば『本家』はどうなった?」

「もう住めんやろ。汚いし家の中は臭いし。だからアソコンチから出たもんは皆んな家に来るんやろ」

「確かに。本家の女の子達は誰も本家に行かないよね。」

「あの嫁、ウチのばあちゃんに『布団を貸して下さいって言いやがったんや(笑)」

「まぁ、そう言われたらおばちゃんは嫌って言えないよね」


従兄弟
「とっしょり達(お年寄り達)、全く動かんがや。そこにいたら暖かい食べ物も作って貰えるし
話しも出来るしなぁ」

「一人暮らしのお年寄りが多いから自宅に帰るよりも快適でしょうし、安心だからね。」


従兄弟
「随分、子供達や親戚が迎えに来て連れて行ったぞ!」

「それは良かったね。公民館も人が少なくなれば食事の支度も少しは楽になるからね。」


サバイバルに
生き残るには

リーダも必要になるんだなぁ。
そして技術を持った人がいれば
より快適な
避難生活を

避難をした人達で作りあげたんだなぁ。

と関心をしました。


快適な公民館を作り上げたにも関わらず

従兄弟は
脱出をして

「俺、どうしてあんな所で頑張ったんだろう⁈
もう帰りたく無いわ」


☆投稿文を読んで
不愉快に思われる方もいらっしゃるかも知れませんが

『陸の孤島』となった
住民の皆さんの
リアルを

従兄弟から聞いた話しを
そのまま書きました。


陸の孤島になったとは言え

住人達が力を合わせて
避難生活を

支援が入って来るまでの
日々。

そのまま書きました。


石川県珠洲市

さいはての地でのリアルです。