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ガブラの小脳梗塞体験記

2009年8月29日に小脳梗塞で倒れました。医療センタ-に2ヵ月、回復期リハビリテーション病院に5ヵ月入院。退院後も後遺症やバランス障害に悩みながら、現在も維持期のリハビリに奮闘中。今それを振り返り色んな体験談や思いを綴っていこうと思います。

日曜日のドライブの続きです。


この日で会うの4回目です。


今までは、割と地味な服装でしたけど、この日の彼女は


ニット帽のせいもあるでしょうがとてもカジュアルでした。


これまで私に合わせてくれていたのかもしれないですね。


30歳を超えてるとはいえ13歳年下。若いって感じでした。


ただ、ニット帽からはみ出ていたチリチリの髪が多少


気になりました。


長時間のドライブでしたが、途中、綺麗な浜辺で散歩したり


山間の景観を見ながら休憩したり


楽しんでもらえた感じです。色んな話も出来ました。


看護師さんだけに健康面のことや病院での話が


多かったのですが、タイミングよく自分が後遺症のある


体だということも話すことができました。


もちろん、そうなった経緯も話しました。


彼女はどう思ったのかわかりませんが、なぜかニコニコ


してました(゚_゚i)


たぶん、なんかちょっと歩き方とかおかしいなと


感じていたかも知れません。一緒に歩いていて


お互いの体がよく触れ合うのも、自分がグラグラ


しているからですし。


夕食は少しリッチにステーキハウスに行きましたよ。


これまでいつもチェーン店のファミレスだったので・・・


お会計はもちろん私が出しました。前回はおごって


もらいましたからね。でも毎回、財布からお札まで


取りだして払おうとする姿勢は嬉しいです。


いつまで、続くかわかりませんが・・・


結局、この日彼女は髪の毛のことには触れませんでした。


私も、当然触れません。


前回「今度 会ったらお見せします」だったので


少しドキドキしておりましたが、もう私自身


”何てことはない”という思いに変わりつつあります。


そして、お別れの時、彼女に、また今度


会ってくれるよね?と訊くと


「な 何 言ってるんですか? 

          当たり前じゃないですか(-з-)」


私は彼女の左手をそっと掴み握りしめました。


初めて手握りました(*v.v)。


彼女の中ではもう交際はスタートしているのかも


しれません。
















おとといの土曜日は忘年会でした。


飲んでほろ酔い気分になっていた私に彼女から


メールが届きました。その内容は月曜日の休みが


急きょ翌日の日曜日に変更になったというものでした。


間髪いれず、明日ドライブに行こうと誘いました。


彼女も速攻で”いいですよ”と返信



初めてお互い休みが一緒で昼間会うのも初めてです。


この前の彼女の告白に自分の気持ちが揺れ動いた


数日間でありましたが、皆様から頂いたコメントを


拝見し、そんなこと考えている場合じゃない、


自分こそ彼女に打明けないといけないことが


いっぱいあることに気づかされました。


自分の今の立場を考えると、彼女の髪の毛で


揺れ動いてる場合じゃないと・・・・


なんせ、工場のラインで働く安月給の契約社員。

看護師の彼女の方が給料いいに決まってる(ノ_-。))


その上、運動失調でお年寄り並みの筋力の


身体障害者手帳保持者。


彼女こそ自分を受け入れてくれるのでしょうか?


そして、昨日のドライブ。待ち合わせ場所での彼女は


この前とは打って変わってにこやかな顔をしてました。


ニット帽を深く被ってきた彼女はかつらはつけてい


ませんでした。そして助手席に乗り込んだ彼女が一言


「今日は、すっぴんですいません」( ̄ー ̄;


正直、違いは全く判りませんでした。頭以外は・・・


さあ、目的地のないドライブへ出発です。














17日の夜、彼女の口から発せられた言葉は


「実はあたし”かつら”なんです」でした。


えッ か かつら?おしゃれで着用?( ̄□ ̄;)


「若い頃が髪が抜け始め薄毛なんです」


「原因はストレスなどが要因と言われます」


正直、そこまでの驚きはなかったです。というのも


少なからず、こういうことは彼女に限らず想定してい


たことだったからです。でも髪の毛とは意外でしたけど・・・


彼女はスマホを片手にとり、素の自分の姿を見せて


くれました。画像でははっきりと薄毛とはよくわから


なかったのですが、とってもベリーショートでした。


そして、彼女は私の左手をおもむろに掴み、自分の


頭頂部に私の左手をあてがいまいました。


「このへんなんです 特に薄いのは」と・・・


かつらの上からだったのでよくわかりませんでしたが・・


そして「今度 会った時に お見せします」・・・


私は「そうだったんだ」と言い、あえてそんなに驚いてないよ


みたいな口調で「太ももとかにタツゥー消した後


でも残ってんのかなと思ったよ」と言いました。


そして、こういう言い難いことを勇気を持って


告白してくれた彼女の気持ちが真剣であることを


感じました。


仲のいい友達に相談して、早い内に打ち明けた方がいい


と、決断したようです。


この段階でこの告白したことは私のため、彼女自身の


ためであろうと思いました。


こういう私でもお付き合いできますか?と尋ねているように


感じ受けましたね。今のうちなら


そう感情を引きづらなくてもお互い次の相手を


探す段階に進めるのではと・・・


この日は彼女のこの告白を受け止め


サヨナラしました。


ただ時間が経つにつれ、彼女の素の姿を見た時に


自分の気持ちが変化するのではないかと不安に


なっております。


実際、最初彼女を見ていいなと思ったのはかつら着用の


彼女だし。その後のご飯デートもかつら着用の彼女に


惹かれていったわけですし・・・もちろん内面的な部分も含めて。


余談ですが、この日自宅に戻る途中、速度違反で


青切符きられました。罰金一万二千円(w_-;


もう、ショックで警察官になめねこキャラの偽の


免許証を提示してやりました。