ホッとして、涙が出て、その夜は、帰ってこれて良かったと思いながら眠りについた。


次の日からは、めまいと吐き気と動悸に襲われる日々。



気持ち悪いけど、何が原因か分からないから、不安。


循環器内科、脳外科に行っても、異常は見当たらなかった。



耳鼻科では、耳から水を入れて、強制的に目を回す検査をして、左耳が少し悪いと言われたけど、どう悪いのかよくわからなかった。




めまいと動悸の薬を飲みながら、ずーっと家で寝ているしかできない。



私の母と、旦那の母が、交代で食事の支度をしてくれたり、三男の相手をしてくれたりした。




私はずっとこのままなんだろうか。。




不安ばかり。




それでも、その年の年末には、なんとかゆっくりだけど、外にも出かけることができるようになっていた。




でも、人混みとか、お店に入ると、クラクラしてきて、気持ち悪くなり、それからは、あまり人の来ない小さなスーパーで、しばらく買い物をしていた。



車の運転も、ほんとに家の近くだけしかできなかった。




時間がたつにつれ、良くなってはきたけど、動悸がまたきたらどーしよー、、、


と、常に不安。




それでも、だいぶ普段の生活ができるようになってきた矢先、



ちょっと、ある出来事があって、かなりのストレスがかかったみたいで、



もー、しんどくてしんどくて、体もだけど、胸がしめつけられるというか、心がしんどい。



かかりつけの内科に行くと、安定剤を処方してくれた。



それを飲みながら、毎日をなんとかやり過ごした。



相変わらず人混みも大きなお店も苦手。
美容院も、待ち時間があるところも、新幹線も、映画館も、車の長距離運転も、、、




ドキドキしだして、カーーーーっと血がのぼる。


息が苦しくなる。



怖いから、慌てて薬を飲む。




そうならないように、あらかじめ薬を飲む。



そんな生活。



それでも、薬を飲んでると、なんとか普通に生活が送れていた。



息子の試合にも行ける。


車もだいぶ運転できる。



美容院もカットだけならなんとか大丈夫。



小児科や歯医者の待ち時間も、折り紙を折りながらだとなんとか待てる。



できることがまた、増えてきた。



自分で、一つずつ、こうすれば大丈夫っていうのが分かってきて、少しずつだけど、元に戻っているように感じていた。




それでも、やっぱり薬がないと不安。



同じような状態の友達が、



三男が幼稚園入る頃には落ち着いてくると思うよ~と、気楽に言ってくれたので、そーか、時間がかかっても、ずっとこのままではないんだな。と思えた。



その友達も、私と同じようなことがあったけど、今は仕事もしている。



そして、三男が幼稚園に入園した今年の五月頃、またしても、その友達の言葉で、私は薬を飲まなくても大丈夫になった。



友達に、最近調子どんな?と聞かれ、


私が、フラフラするから薬飲んでる。


と、友達に言うと、


多分それは、薬の副作用よ。


と。




え。



えええ?



今まで、調子悪くてフラフラしていたのかと思っていたけど、



そーなの?


目から鱗でした。



確かに調子悪くてフラフラしていたときもあったと思います。


でも、妙に納得して、それから薬を飲むのをやめてみました。



だ、大丈夫やん(丿 ̄ο ̄)丿



ひどいときは一日三回飲んでいたのに、今は、月に一回くらいになりました。



それは、私にとって、ものすごい喜びでした。。。