アルバムについて | MGZ(Myon・Gabacho-Zuihitsu)

MGZ(Myon・Gabacho-Zuihitsu)

みょんがばちょ随筆、略してMGZです。
ももいろクローバーZ、まなみのりさの事など、思うがまま、気の向くままに書いてます。



ももいろクローバーZのアルバム、『MOMOIRO CLOVER Z』についてです。

あくまでも私感であり、レビューなんて大それたものではありません。

まず、このアルバムタイトルについてですが、正直あまり好きではありません。

人気曲を寄せ集めたベストアルバムでもない限り、アーティスト名をそのタイトルにつけるのは工夫がない。

「いや、今のももクロのベストはこれなんだよ」みたいな反論も飛んできそうですが、それは常にそうだろうと。

つまりその論理で言えばこれまで出た全てのアルバムはそのタイトルでなければおかしいのですよ(入口のない出口以外)。

これまでは手を抜いていたのか?

否、そんなわけねーじゃん。

その瞬間の最高を目指し、その上でタイトル考える訳じゃん。

だから、アーティスト名をタイトルにつけるのは思考を放棄した感じがして好きではないのですよ。

内容ですが、こちらは素晴らしいものでした。

だからこそアルバムタイトルにも工夫が欲しかったというところです。

まず1曲目の「ロードショー」から5曲目の「魂のたべもの」までの緩急の効いた流れは見事だなと。

いやね、アルバム発売前、「あんた飛ばしすぎ!!」の扱い難しいだろうと思ってたのが、なるほどこう使ってくるかという感嘆ですよ。

もちろん後半も色々な曲があって素晴らしいのですが、前半と後半でいえば前半のほうが好みです。

まだ聴きこみが足りないので、印象は変わっていくかもしれませんが。

後半曲の中では「華麗なる復讐」が一番聴き応えあったな。

もう少し最終盤近くに感情が乗ってくる曲があれば良かったかな。

あくまで、欲を言えばです。

「The Show」の締めはいいと思う。

で、ボーナストラックの「ももクロの令和ニッポン万歳!」。

なんかね、あれ聴いて3つの部分で寂しくなったね。

まず中国地方パート。

東北からはじまり、北陸と沖縄vs北海道と、かなりリニューアルされた感じで中国地方を迎えたら、原型がそのままに近いという・・・

これ聴いて寂しく感じた中国地方民は私だけではないはず。

かろうじて島根県だけはいい感じでしたが、他はね・・・

まあ中国地方への思い入れの無さが露呈した感じになりましたね。

次に歌詞の構成について、前山田さんらしくないなと。

前山田さんの歌詞は本当に良く練られている。

あ、なるほど、ここで歌詞を少し変えてるのは次の展開の伏線か・・・みたいな事が多く、本当に感心する事が多いんだよね。

で、今回の曲。

沖縄vs北海道の後に自動車、四国パートの後に新幹線←わかります?

この変がらしくない。

飛行機で行くイメージが多い沖縄北海道に自動車。

例えばももクロの伝説、車中泊ツアーでも、やっぱ沖縄へは行ってないんだよね。

そして新幹線の通っていない四国の後に新幹線。

この歌詞の構成は本当に前山田さんらしくない。

やっぱビジネスパートナー化しちゃったのかなって思った。

深い思い入れみたいなのが薄らいだんだろうなと。

最後に、締めの一言。

「次は世界だ」。

なんか、アルバムのラストがこれだから、「あぁ、世界か・・・」と。

いや、世界進出が悪い訳じゃないよ。

ただ、日本への思いを歌うはずの曲の最後に世界を口にするのは、私はかなり蛇足感が強いなと。

穿った見方すれば、日本は世界へのステップですかと。

まあそれならそれで仕方ないけど、やっぱ少しモヤモヤした終わりかたになってしまったなと。

正直このボーナストラックなら要らなかったかとさえ思えた。

まあ、アルバムの中身は本当に見事としか言いようがありません。

ぜひファンじゃない人にも聴いていただきたい一枚ですね。

という事で、アルバムの感想会以上にて終了です。

ありがとうございました。