こんにちは、乳がんサバイバーN子です。
先日受けた造影CT、結果が出ていました。
『診断 左乳癌術後:再発や転移を指摘できません』
良かった。うれしいです。
(脂肪肝はなんとかしないといけないです。)
チャー先生がしみじみと、
「3年か。……ほんとに、良かったねぇ」
と言ってくれて、
私も感無量でした。
というのも、私は今回の検査をひとつの区切りと考えていたのです。
ステージⅢCと、進行した状態で発見された私の乳がんは、いつ遠隔転移してもおかしくない状態でした。
そこから手術をして、dosedenseのハードスケジュールで化学療法を集中して受け、2年間のベージニオ。
進行の度合いと再発転移の時期の傾向について、興味があるのはおそらく患者側だけなのでしょうね。
ローデータはいくらでもあるはずなのに、そういう切り口での集計はなかなか見かけません。
つまり、同じサブタイプの中で比較した場合に、進行していた癌はステージ0や1といった初期の癌に比べて再発転移のタイミングが早いのか?というテーマについてのお話です。
こちらは那覇西クリニックさんの院内での実績の集計データですが、ここに私が欲しいと思っているデータがありました。
『Stage 3 サブタイプ別術後無再発率曲線 2011.4~2023.5 n=173*』
という部分です。
私のサブタイプであるルミナルBの母数は56人ですので結論を出すに足るデータ量ではないと思いますが、大まかな示唆を得ることができると思います。
所見にこのように書かれています。
進行乳癌であるStage 3ではいずれのサブタイプも再発時期が早くなり、その時期を過ぎると再発が見られなくなる;
トリプルネガティヴ - 1年9ヶ月(再発率 35.2%)
HR-/HER2+ - 2年1ヶ月(再発率 27.5%)
HR+/HER2+ - 2年6ヶ月(再発率 11.2%)
ルミナルB - 2年11ヶ月(再発率 31.3%)
ルミナルA - 6年1ヶ月(再発率 27.6%)
つまり、こちらの病院では、56人のルミナルBの患者さんのうち再発した31.3%の人は2年11ヶ月までの間に再発しており、それを乗り越えた人は再発していない、ということです。
ここを、通過することができました。
こういった安心材料になるようなデータは深掘りしたところで治療の役には立たない(それどころか治療への意欲を減退させるという逆効果も考えられます)ので、製薬会社も病院もこういった話に熱心にはならないのでしょうが、
繰り返しになりますが、患者側にとっては、とても大きなことですよね。
もちろん、56人という母数のお話ですし、ステージ0と言われた人が再発するということも実際あるのだから、再発転移の可能性は依然として、あります。ホルモン治療薬を飲んで、できるだけ太らないようにして、ストレスをコントロールして、よく眠って、ということはこれからも続いていきます。
でも、そうですね…
化学療法の前に腫瘍内科で言われた、10年後の生存率は50%、という数字は今、これから7年後に生きている確率として、各段に上がっているのは確かだと思います。あくまで確率と統計として。
だから、チャー先生がしみじみと言った、
3年が無事に過ぎてよかったね、という言葉にはきっと、そんな経験則が含まれているのだろうな、と、聞き返したり追及したりはしないけれどにっこり笑って、私もしみじみとうれしく思ったのでした。
では、また。
雨に打たれる桜ですら、はじけるようにうつくしいと感じる、喜びの日。
お祝いにふるさと納税でいただいたおいしいウナギの蒲焼を食べました。
山椒が好きすぎて…