浅草で、フルーツパーラー ゴトーに来ました。


フルーツパーラーゴトー

03-3844-6988

東京都台東区浅草2-15-4 

https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13095672/



2種のメロンのパフェ。
緑の方のメロンが、生クリームやアイスクリームに負けない甘さで、びっくり。
一切れ娘に分けました。


並びますが、フルーツパーラーとしては回転が早そうでした。


フルーツだけじゃなく、全部美味しい。


スイカのパフェの絵。




娘(中3)は大好きなスイカを頼みました。

『赤と黄色の2種のすいかのパフェ』

黄色いスイカを食べて、

「懐かしい味」

と。


5年前くらいに、瀬戸内海の豊島で、内藤礼さんの豊島美術館に向かう途中、空き地でクーラーボックスを置いておむすびを売っている男の人がいました。

食べよう、

とレンタサイクルを停めて、

買ったおむすびのお米の美味しかったこと。

そのときついでに買ったカットされた2色のスイカの黄色い方の味を、娘は懐かしいと言っていたのでした。


豊島美術館は特別な場所で、絵画や彫刻ではなく、白いいびつなドームの中を涼しい風が吹き抜け、青い空から垂らされた細いビーズの光が揺れ、床の小さな穴からとめどなく水滴が生み出されて吹き寄せられ集まり、散る、というインスタレーションなのです。


あの日見た景色の全てが、私の人生の最も鮮やかな1ページのひとつです。


アップダウンを何度か超えて、ようやく美術館に辿り着く寸前、下り坂にひらけた視界の曲がり角の向こうに見えていた青い海と青い空は、でき過ぎのロケ地みたいに完璧だったけれど、まだ背が低かった娘がぎりぎり乗れたレンタサイクルの電気自転車がふらふらと危なっかしく、絶えずこころがはらはらしていた記憶が唯一、その時その場所のリアルに私を繋ぎ止めています。


黄色いスイカひとつが、鮮やかな記憶と繋がっていました。


今日の私の、プルースト。