こんばんはー。
乳がんサバイバーN子です。
最近ちょっと寒かったですよね。
夕方不動産屋さんに行って各種書類にサインと捺印をし、重要事項の説明を受けた。
その後物件を改めて見に行って、隅から隅まで採寸をした。
実際には私がここが測りたいというと不動産屋の男性が測ってくれた。
いたるところの幅や高さや奥行き、
カウンターの上の高さもカウンター下の高さまで、細かく。
南側のベランダは桜並木や河原に面して開けており、花火大会も楽しめる距離だ。
西側のベランダは143センチ奥行きがあり、長さは7メートルほどあった。私はここで食事ができるように、今持っているものよりも大きなテーブルセットとパーゴラを用意しようと画策しているのだ。
窓ガラスは北向きのものを除いて全て、UVや熱をカットするフィルムを貼ってもらうよう、業者に見積を取っていた。施工もフィルムも込みで、全部で8万円くらい。窓は高くて今使っているカーテンは裾を伸ばしても足らない。幸い周りから覗かれるような高さの建物はないので、(だから日当たりが良いんだけど)、まずはフィルムを貼ることを優先しよう。
”ぴんぽーん”
突然ドアチャイムが鳴って驚く。
まだ引っ越してないのに、
訪ねてくる人がいるなんて。
一体、誰?
不動産屋さんが出て対応すると、
私よりも年上の初老の女性が、
『自分は一階に住んでいる、ここのオーナーの娘である』
と名乗り、
『ここの物件を内見に来るのだったら自分に一報するように。空き家のはずなのに誰かが出入りすると不安である』
と不動産屋さんを𠮟りつけ、gmailのアドレスを書いた紙を渡して行った。
要するに、一階で掃除をしたりしながら門番よろしく人の出入りを見張っているのだ。日がな一日。
男女が入っていくのを下から目視で追跡し空き家になっているXXX号室に入ったというところまでを突き止めて、文句を言うために階段を上がってきたのだ。
……こわ!
私たちが採寸を終えて降りていくとBMWを磨きながら、
同じことを念押ししてくる。
私にも横柄に
「おつかれさっま!」
と言ってくるので、
契約することになったものです、と名乗って挨拶をすると、
どこに勤めているのかと詮索してくる。
家族といっても家主ではない(家主は町内の別のところに住んでいる)し、お嫁に行ったのか苗字も違う。
家主だったら私の勤め先を知りたければ契約書に書いてあるからわかるはずだけど、
家主ではないから本人に聞くしかないのだ。
ぱちん!
百年の恋も瞬時に醒めて、
私は不動産屋さんの車で駅前まで送ってもらって電車に乗ってから、
「やっぱりこの契約なかったことにしてください」
と不動産やさんにメールをした。
賃貸契約にクーリングオフはない。
まだお金を振り込んではいないけれど契約書にはサインをしている。
違約金なり、最初の家賃なり、請求されるかもしれない。
でも、
だとしても、
うわー、あんな家には住めない。
最上階の高い天井も、立派な和室の押し入れも、風光明媚な立地も、
ぜんぶぜんぶ、あの女の蜘蛛の巣だ。
私はとにかく逃げるぞ、ということだけを決めて、夜はそのまま父の病院に病状説明を聞きにいくために、いつも使わない路線の電車の窓のほうを見ていたが、景色も、反射する明るい車内の様子も、何も見てはいなかった。
■食べたものの記録!
朝は昨日娘が残したごはん
お昼は中村屋のレトルトカレー(濃厚ビーフ)
夜はわかめスープを消費して、チキンサラダ。育ち盛りに足らないかなと、スクランブルエッグもさっと作った。
娘がおかしを買ってきてくれたので(桜餅をモチーフにしたもなかと、どらやき)
お茶をいれて…
もなかは娘とはんぶんこ。どらやきは明日に。もう夜だから…。