1.サイコオンコロジーの診察ってどんな感じ?

 

今日の午前はホガラカ先生のサイコオンコロジー(腫瘍精神科)でした。

 

コロナを用心して、Zoomでの診察です。

 

術後補助化学療法のパクリタキセルの副作用が出ているので

電車に乗って出かけなくて済むのはとっても助かる。ほっこり

 

でも、化粧してウィッグつけるのは、ちょっとひと手間なの…

近所を散歩する、ジムに行く、ってくらいの外出だと

マスクと帽子でごまかしていて、

私ときたら、すっかり怠惰なのです。

 

そんな怠惰な私が今目指しているのは、良い眠り。zzz

 

抗がん剤治療、そしてコロナ禍を切り抜けるために、

免疫を活性化させる充分で質の高い眠りを目指して行きましょう!!

とホガラカ先生も同じ方向むいてくれています。

 

「この前の雪はどうだったの?」

 

という話題から、

雪の日にS病院に行ったんだけど都心はあまり雪が降っていなかった、

と話したら、

 

「あれ?抗がん剤って木曜日だっけ?」

 

と確認されて、

 

「2週おきで火曜日がパクリタキセル、翌々日の木曜日にジーラスタという白血球を増やす薬を注射しに行ってます」

 

と説明をしました。

 

ホガラカ先生は頷きながらカルテに書いてくれている様子で、

私の治療計画を把握しようとしてくれていることに、安心しました。

 

「お薬がACから(一般的にACよりも副作用が少ないと言われている)パクリタキセルになったってことは、副作用は今の時期出ていないのかな?」

 

「いや、それが出てます」

 

「あらっそうー。どんな?」

 

「私は筋肉痛と関節痛が出るみたいで、普通の痛み止めと漢方薬を処方してもらっています。」

 

「普通っていうのは、ロキソニンとか?」

 

「はい、ロキソニンと、カロナールを」

 

「なるほど。

副作用が出ているのであれば、2週間おきのパクリタキセル投与のサイクルと、

新型コロナワクチンのブースター接種の時期をどう調整すれば良いか、

主治医の先生とは話し合っていますか?」

 

「先生には健側のリンパ節の現状を診ていただきました。

 時期については、自治体に問い合わせたところ、

 私の2回目が9月なので、7ヶ月経ってからブースター接種になるとのことで

 パクリタキセル投与の期間中にはできないようなので

 まだ具体的なスケジュールの話もできない状況です」

 

こういう問題を提起して、いっしょに考えてくれるの、助かります。

 

人によって目的、目標が違うと思いますが、

私の場合は今のところ、治療計画の共有や睡眠の変化の話が中心です。

 

 

2.ガンになったら、誰に相談する?

 

ガンになったら、誰に相談しますか?

 

夫、妻、その他の家族、あるいは親友……。

治療を支えてくれるパートナーや相談相手がいるのは、

幸せなことですよね。スター

 

でも……。

 

身近な人って、愛で結びついている。

だからこそ素晴らしく、

だからこそかけがえないのだけれど、

 

ガンになった今、

私は、

愛情抜きで話せる相手も必要だと感じます。

 

『こう言ったらこの人はどう思うだろう』、と反応を気にしたり、

『私がこんなに大変なのに、こうしてくれない』、と相手の愛情や人間性をはかったり、

『この人も大変なのにこれ以上負担をかけてはだめかな』、と遠慮したり、

 

 

問題解決したいのに

身近な人に相談すると

また新たな問題が生まれてしまう。

 

そしてその問題に取り組む余裕が、

病気の自分には、ないのです。私の場合。

 

 

3.主治医との関係

主治医との関係、悩まれる方も多いと思います。

 

私は幸い良い先生に恵まれた、良い病院にかかってる

と思ってますが、

 

それでも、

 

いくら良い先生でもですよ、

仕事熱心で人間的にも技術・知識的にも素晴らしかったとしても、

(実際私はS病院のヒトミ先生、チャーミング先生、ハッキリ先生のことそう思ってます。オマケ先生のことだってそうです)

 

結局扱っているのが自分の(患者の)命に関わる病気である以上は、

 

自分の(患者の)症状や病気の進行が思わしくない時に、

そこまで完璧なコミュニケーションなんか、

取れないと思うんです。

 

これは誰が悪いんじゃなく、お互いの立場的に仕方がないよ。


そういう難しい局面で、

状況を整理したり、コミュニケーションを仕切り直したりするのに役立つ

アドバイスをしてくれる人がいればいいなぁと思います。

 

 

4.サイコオンコロジーのススメ

日本サイコオンコロジー学会のHPには、
 

『ガンと向き合うすべての人に、

 のサポートと

 役立つ情報を提供する』

 

と書かれています。

 

 


 

サイコオンコロジストは病気の治療そのものとは少し離れたところにいて、

ガンという病気の治療やそれにまつわる精神的な問題を理解してくれる心のお医者さんです。

 

(魔法使いやマジシャンではないので、

考えを知ってもらうためには言葉のやりとりは必要ですが、

一般的に、精神科医は外科医や内科医よりもコミュニケーションが上手です。)

 

保険診療で診てもらえます。

それも良いことですよね。

費用面でも安心ですし、

精神科に馴染みのない人にとっては、保険適用になるような裏付けのある医療だということでまた安心があるのではないでしょうか。


残念ながら、そんなにたくさんいるわけではないみたいなので、

地方の方は近くの病院にサイコオンコロジストがいない、

ということもあると思います。

 

でも、コロナ禍による良い一面として、Zoom等での対応もできるようになっていますので、

お問い合わせすると良いと思います。

 

 

★★★

 

「じゃあ、安心しました。処方箋は郵送しますので、近くの処方箋薬局で処方してもらってください。一か月後にまたZoomで診察して、通院のついでがあれば直接お目にかかりましょう。」

 

レンドルミンを継続して処方してもらうことになり、いつ薬局に行けるかなど実務の話をして、診察は終わりです。

 

「何かあったらいつでも聞きますから」

 

と、Zoomの向こうでは、

優しい笑顔のホガラカ先生が

バイバイと手を振っていました。