16日の夜が、猪の子だと知った

 

 

就業し終えると、大急ぎで車を飛ばす

 

 

帰宅途中、子どもたちに出会った

 

 

「一軒終わったら、行きます」 子どもに声かけられ

 

 

「わかった~」 大急ぎで外灯を付けた

 

 

 

「こんばんわ~、良いですか」

 

 

「待ってよ、ご祝儀用意してないけん」

 

 

慌てて、御舟義袋を探す

 

 

玄関に並んだ子は、たったのこれだけ

 

 

「これで、全員?」  「そうです」

 

 

猪の子をつくのは、小学生で男子だけと決まっていた

 

 

息子たちの時代は、何組もあった

 

 

 

 

今は、少子化で女の子も参加しとる

 

 

「有難うございました」

 

 

挨拶の声は、大きく気持ちよかった

 

 

「暗いけん、気を付けて回りなさいよ」

 

 

子どもたちの後ろから、声を掛ける