オープンソースソフトウェアの世界には、SPDX Liteという、

「このソフトウェアを作るのにどんなライブラリを借りました、それぞれのライブラリのライセンスはこんなのです」

というのを記載する文書(の規格)があるらしい

 

それを知って、自分の動画でお借りしたものとそれぞれのライセンスの一覧をもっと整理して書けないか?と思って少し調べてみていた

 

ただ、SPDX Liteはその用途には向いていないようだった

 

作った画像や音声を他の人に使ってもらえるようにする場合、それぞれの作者が自身の作品に合ったライセンスを設定する

 

作者が自分好みのライセンスを設定できることは作者にとって良いことだと思う

(借りる側としても、それに文句を言うつもりも、その権利もない)

 

ただSPDX Liteみたいな「お借りしたものとライセンスの一覧」を作成するという視点からすれば、お借りしたもののライセンスがバラバラなのは非常に厄介

オープンソースソフトウェアだってみんな自分の作品にライセンスを設定しているけれど、あちらには既に世界標準となっているライセンスがいくつもあって、ライブラリの作者が思い思いにライセンスを作るというよりは、標準化されているライセンスから1つを選んで適用するような形になっている

だからたくさんライブラリを借りていても全体として適用されているライセンスは2つとかになったりする

でも動画はそうはならない、いろんな素材にいろんなライセンスが適用されている

 

あと思ったのは、SPDX Liteやそれに準ずるものを書いて一番嬉しいケースの一つは「作ったもの自体を他の人に利用してもらう場合」だということ

「私が作った"ライブラリA"を他の人も使っていいけど、これの中にある"ライブラリB"のルールも守ってね」という場合だ

こういう時ライブラリとライセンスの一覧があると、"ライブラリA"を使う人はどんなルールに気をつければいいか分かりやすい(ライセンス一覧が間違っていないかには注意しなければならないが)

でも、私が動画を作ったとして、それを他の人も使っていいよ、とはしない(し、できない)

だから「お借りしたものとライセンスの一覧」を作ったとしても、その労力の割に得する人が少ない

 

......で、結局どうやってお借りしたもの一覧を書くのが分かりやすいんだろうか?

 


 

余談というかぼんやり考えていたこと

 

お借りしたもの一覧の規格が標準化されたら、「他の動画を見て、その動画に使われているものと同じ素材を使った場合」にその素材の情報のインポートが出来たりするのかな、と思う

ただ、そういう素材の使いやすさというか手軽さみたいなものが上がってしまうと、規約を読まずとも使うことができたり、使っていない素材の情報までインポートしてクレジットに載せてしまったり......ということが起こりやすくなってしまうのが難しいところ

 

それと、二次創作において、「ルールが明文化されていなくて、そのおかげで公式に黙認されている」ようなケースって多々ある

んで、そういうところをはっきりさせようとすると、公式は禁止する側に倒さざるを得なくなったりする

商用ソフトウェアに求められるようなライセンスの厳密さは同人活動には要らないし、なんなら持ってきてはいけないのだろう

(もちろん最低限のルールは守らなければならないし、明文化されていないなら何やってもいいというわけではないが......)