私の手の皮膚炎は悲しみだ。
私は多くの悲しみを内包していた。
そう気づかされた。
それはリアルな体験からは
思い出せないくらい深いものだった。
だから、ドラマや映画を観て感じる。
そのドラマや映画はなんでもいいわけではない。
今回はNetflixの米国版グッド・ドクター名医の条件。
どんな振る舞いをしようがその人に
愛を向けること。
偽善ではなく目の前の人のために
本当に何をすればいいのかを考えること。
そして大切な人を失うこと。
そのあとに、さとう式リンパケアの
佐藤先生が手のひらを柔らかくする
講義をするのを見た。
改めて自分の手の皮膚炎による硬さに
自分の多くの深い悲しみを感じた。
私は悲しみをずいぶんと長い間、置き去りにしてきたのだ。
悲しみを感じないように、
それは悲しみに飲まれないようにするため、
代わりに怒りを発動させてきた。
独りになってやっと怒りは出なくなった。
それでやっと悲しみに向かえるように
なったのかもしれない。
今の私なら悲しみに飲まれない。
そのために魂や意識や高次の存在と
言われるものを探求してきたのかもしれない。
本当はリアルな体験で、感情を味わうほうがいい。
そうでないと「未消化の感情」と言われる
モノが堆積してくる。
それは、感情をちゃんと消化するために
リアルな体験をさせてくる。
つまりそういう事象が起きてくる。
でも、それを無いことにしてきても大丈夫。
気づいたときにちゃんと体験すればいい。
だから私は安心して悲しむ。