相当昔、

乗馬をしている知人に誘われ

少しの間乗馬に通ってました。

ゆるいところで、

高い入会金も会費もなく

高い鞍を買わされることもない

自由さが気楽でした。

 

雌馬の方が体(骨)が柔らかいので

おとなしい女の子が特に人気で、

なかなか順番が取れず、

牡馬ばかりでしたが、

(クッション入りのライダーパンツを履いても

へたなのでお尻が痛い)

ある日練習中に

馬場で突然跳ね上がったんです。

ビックリして手綱を引きましたが、

全然止まらない。

いやー、何時まで続くんだろう、と

疲れてきて、まあ落ちてもいいか、

と諦めてしまった。

砂はフカフカで、痛くなかったので、

皆に心配されて恐縮したくらい。

 

ここで根負けしないで打ち勝てれば

自分の経験値は上がったんでしょうが、

何せヘタレでした。

 

馬が驚いたのは、

遠乗りから戻ったグループが

急に物陰から出てきたからだと言うんです。

でも距離が150mか200m位先なんですよ。

こっちは走ってもいなかったのに、

それでこんなに怯えるの?

ガタイの割りに

馬は繊細で臆病ですが、

まあ大変です。

 

そう言えば身内の友人で地方出身の女性が、

子どもの頃から近くの牧場で

裸馬に乗って遊んでいたそうです。

信頼関係があると、

それは遊びで成立したんですね。

アヒルが自分から仔犬を背中に乗せて

歩いてる動画もありますしね。

 

乗馬は虐待だと言う風潮から

近年馬を使わず、

乗ったつもりの馬場馬術競技が

大真面目に行われていて、

過去記事でも紹介しました。

優勝したチームは本気で泣いていて、

なんだか妙でしたよ。

人馬一体のスポーツなのに。

馬無しなら止めればいいと思うけど、

乗ることを手放す、という気持ちは

執着があってできないんでしょうね。

空手の型、に近いんでしょうか?

よくわかりませんけど、

空手の方は舞のようで美しいですね。

 

通った乗馬クラブは自宅から遠かったので、

仕事が忙しいと半年行けなかったりで

疎遠になりましたが、

知人は馬場馬術の試合に出て

精進していました。

集中力がある人は強いです。

へたでも乗馬は楽しかったですが、

周囲に馬肉屋さんが多くて、

複雑な気持ちもありました。