夫が新薬治験に参加していると知ったのは、夫が自殺を図ったすぐ後です。



回復を考えるうえで、隠し事は何もしないでほしいという話の中で、夫は「すでに新薬の治験に参加していて、数回にわたって行うものだから最後まで続けたい」と。



実は私はこの時すぐには反対しませんでした。

新しい薬が世に出るために治験は大事なことです。

病院や薬剤メーカーの多くの方が関わり、その薬の完成を待っている人がいる。

その状況で夫が治験を中止すれば、多くの人に迷惑がかかるはず。


そんな思いが頭をよぎり、その場では一度は夫の「続けたい」と言う意見に納得しました。


でも一人冷静になってみると……


やっぱり無理じゃない???

となりました。


だって自殺を図るくらい不安定な状態の人が新薬の治験なんて危険すぎますよね、どう考えても。



落ち着くにはお茶です、お茶!