自殺未遂、自殺に関わるお話なので、読みたくない方は避けてください。
昨日夕飯を作っている時に、試験勉強している長男の部屋から何か大きな物がドスンと床に落ちる音が聞こえました。
すぐに「大丈夫?どうした?」と大声を出しながら走って長男の部屋に向かってました。
この音は、首を吊ろうとした夫が失敗して床に落ちた時と同じ音だったからです。
とても不安になりました。
幸い息子は、ロフト式ベッドの梯子から数段落ちただけで、怪我はありませんでした。大丈夫だよ〜と、のほほんと言っている長男にとても安心しました。
もう私も精神的にだいぶ回復していたとは言え、あの、人が床に落ちる音だけはトラウマです。
あの日のことを思い出しますね。
「死ぬこと以外かすり傷」という言葉がありますね。流石にそこまで吹っ切れることはできないのですが。死ななくても死ぬほど辛い思いをしている人はたくさんいるので。
それでもやはり生きていればやり直しできることは多いと思います。死ぬと本当に全て取り返しがつきません。
借金や学費のことはまあ、働いていけばなんとかなると思えるのですが、もし夫がまた自殺願望を持ったらと思うと怖いですね。
夫は自殺未遂の直前、月に300万円以上をギャンブルに浪費していました。その時は「どうしようもなくなったら死ねばいい」と常に思っていたそうです。
かわいそうだと思いますし、同時にとても自分勝手だと思います。
生きて子どもたちが社会に出るまで見届けて欲しいです。
これはいつかここで話すかもしれませんが、私の父は自死遺族です。私の祖父にあたる人が自殺しています。
貧困でとてもとても苦労したそうです。父本人はあまり自分の苦労を語りませんが、親戚などが教えてくれます。
そんな父ですが、大変な働き者で(本当に一月一日から大晦日の夜まで働いている印象でした)経済的にはなんの心配もないように私と兄を進学させてくれました。
親として子供にできること、しなくてはならないことは沢山あります。
それを全て放棄して死ぬことを選んで欲しくないです。
自死の理由というのは沢山あって、一概に否定もできないことも分かります。不治の病の苦痛から逃れたいなど、死を選択しなければならなかった方もいるでしょう。
でも夫の場合は自殺の原因が「ギャンブル」なのですから。それが依存症であったとしても、子どもたちの心がどれほど傷付くか想像もできません。
死にたくなったら、笑顔で過ごしている子どもたちと、その未来を思い出して欲しいです。