4月の終わりから5月の初めにかけて続く休みのことを
世間ではゴールデンウィークというらしい
この期間に何も輝かしいものを感じないのは僕だけではないはずだ
なぜならお構いなしに仕事だからだ
しかも僕の働くガソリンスタンドはローカルな場所にあるせいで
暇つぶしの引き出しを全部使い切ってしまうくらいお客さんが来ない
そんな僕らのスタンドにとって県外ナンバーのお客さんはとても珍しい
今日は三重ナンバーの軽バンが1台やってきた
60前後のおじさんが助手席には九州の地図後部座席には寝袋を乗せている
ゴールデンウィークにあやかって気楽な1人旅に来ているようだ
「遠くからいらっしゃったんですね」と声をかけると
もともとこの辺りの出身だということ
就職で地元を離れたこと
退職して40年ぶりに帰ってきたことなどを話してくれた
近くのぼた山はなくなり
子供の時通っていた学校は廃校になり
何もかもが変わったとも言っていた
でも久しぶりの生まれ故郷
とてもうれしそうだった
きっと忘れていた記憶をたくさん取り戻すんだろう
なんかこういうのいいなあ
「お気をつけて」と笑顔で送り出した
退屈な1日の中でちょっとほっこりした瞬間
でもふと思ってしまった
退職した後ならゴールデンウィークやなくてもいいやん
