ノンストップライブ、WHY@DOLL (ほわどる)定期公演 Vol46。 | 計画をねりねり・・・・・・。

計画をねりねり・・・・・・。

思いつくままにオッサンが、Negicco、WHY@DOLL(ほわどる)を筆頭とする音楽、そして映画や読書のことなどをゴチャゴチャと。

5月29日(火) WHY@DOLL 定期公演 第2部

渋谷Glad  19:30開演

 

 

                                    (画像はメンバーのツイートから拝借)

 

       【セットリスト】

     1.CANDY LOVE

     2.clover

     3.キミはSteady

     4.Forever

     5.ラブ・ストーリーは週末に

     6.夜を泳いで

     7.Dreamin' Night

     8.Sweet Vinegar

     9.Notice me

     10.菫アイオライト

     11.秒速Party Night

     12.Tokyo Dancing

     13.恋なのかな?

     アンコール

     14.恋はシュビドゥビドゥバ!

                    (いしだいやさんのツイートから拝借しました、どうもありがとうございます)

 

 

この日の定期公演は、急遽セッティングされたとのこと。

その情報をツイートで知ったのだけど、あいにくと21時頃まで仕事の予定が入っていた。

だがしかし、前日にその仕事の予定が変更となり、こちらも急遽、参戦可能となった。

ほわどるファミリー(ほわどる界隈では、ファンの方々のことをこう呼称する)の知性である いしだいや さん https://twitter.com/82e57_a

からは、「このノンストップライブは絶対に見るべき」 と言われたのだが、そのときは予定が入っていたので 「残念ながら行けないのです」 と申し上げたところ、ひとこと 「もったいない」 

そうなのか、もったいないのか。

いしだいやさんは音楽に造詣深く、的確な観察力と秀でた鑑賞眼でライブ参戦されており、その感想はツイートとブログでふんだんに読むことができるのだが、その方のおっしゃられることなら、まちがいない。

しかしだが、行けないものは行けないので、あきらめていたところ。

ところが、こちらも参戦できることになったので、いしだいやさんの言葉を反芻しつつ期待に胸をふくらませて渋谷の雑踏をかきわけ、Gladにたどり着いてその中に入った。

 

 

ノンストップライブ、言い換えればMCを挟まずにラストまで一気に走りぬけるライブを行うということは誰にも明白。

アイドルやアーティストのライブでは、40分程度までならノンストップで行うライブに遭遇することがたまにあり、それはフェスに出演している場合がほとんどなことも皆さんご存知。

どんなライブでも、MCでは本人たちの素の面を垣間見ることができて、今回はいったい何を話すのだろうかと、それはそれでとても楽しみだし、そのMCによって、ますますファンになってしまうことも頻繁。

 

さて、ほわどるの定期公演は約1時間、MCがどこに挟まれるかはその公演によって微妙にちがうけれど、休憩と水飲みタイムの意味合いが大きいから、かならず存在する。

それを省いてしまうのだから、定期公演の前回での企画「イントロドン」に匹敵するチャレンジングな趣向なわけで、ほわどるでも今回で4回目ということだから、やはり、体力的な負荷が大きいのだろう、当たり前だけど。

そして、観ているこちら側からしてみれば、ほわどるに限らずすべての方のライブでは、いつ最初のMCが入るのかな、という意識が参戦中の脳裏のどこかにつねにごくわずかなのだけれども働いているので、それをまったく微塵にも意識することはないから、ラストまでライブにひたすらに集中することができる。

そのことが事前に把握できているということは、実はだから大事な訳で、それだけですでにいつもとはちがうテンションになっている自分がいる。

 

 

そんな自分を抱え込みながら、いつもながらに開演10分前に4階のバーカウンターでドリンク券と引き換えた生ビールを喉に放り込んでから、2階のテラスに立ち位置を決める。

ここは、1列目だと荷物置き場となるテーブルも設置されているし、ステージの演者との視線がこちらと同じ高さとなり、遮られるものがないためにそれがこちらにまともに突き刺さってくる特等席だから、開場前に整理番号順に入場しなければ場所取りはむずかしいはず、おそらく。

まあ、その時間に到着したことはないから、実際はどうなのかわからない。

だけれど、2列目ならば駆け込んで入場しても確保できるから、1列目の方々の間に立って、ステージがよく見える場所に位置取りをする。

 

 

5分程度、待っただろうか。

照明が落とされ、SEが流れないまま、メンバー2人が登場し、いきなり1曲目のイントロが流れ出す。

すると、この日がノンストップライブであることを十二分に承知しているオーディエンスのその魂は、それぞれがすでに満を持して渇求していたものだから、いきなりのイントロがそれに点火を促したようで一気にフロアは燃え上がった。

だが自分は、『CANDY LOVE』、この曲のコリオをいまだに確実には把握していない状況なので、まあ、今日はステージの2人をひたすら見つめるだけにしておこうかなあと、そのつもりになって凝視する。

 

 

メンバー2人の今日の衣装は、冒頭の画像のようにタイトなもの。

これが2人の抜群なスタイルをなおさらに強調して、目が離せない。

たとえば膝を落とすしぐさをすれば、それによって若い女性特有な、ヒップラインのまろやかな曲線がぼくらの前にその都度、出現する。

メンバー自身の体重をその片側にかければ、かけられたがわの側面ではやわらかくてしなやかな身体形状が色香を放つ。

 

青木千春、通称ちはるんの、今日のヘアスタイルは髪を後ろに束ねたポニーテール。

すべての髪を束ねるのではなく、少しだけ前に残しているのがアクセントとして効果をあげていて、さらにその髪にはウェイブがかかっているので一層に変化を醸し出し、それらすべてによってちはるんの愛らしい顔がより強調されている。

 

浦谷はるな、通称はーちゃんの、今日のヘアスタイルははーちゃんらしいロングヘアに、最近パッツンにしたという前髪がちょっと前よりも伸びてきていて、パッツンにしたての頃のキュートさに大人っぽさが加味されてきている。

はーちゃんのロングヘアは、回転するコリオが登場するたびにその動きに若干遅れてふわりと舞い、そこに含まれている芳香がその都度こちらにまで飛来してきているのでは、と勘違してしまう。

 

そして、そんなヘアスタイルの中心にあるのは、クルクル変化してつねに目が離せない2人の表情と、とても愛らしくてココロを持っていかれそうになる笑顔。

 

 

 

 

1曲目が終わり、次は 『clover』 だった。

フロアはさらにあがってゆく。

それに巻き込まれるかのように、自分の身体は勝手に動き出し、まだまだ覚束ない振りコピを始め出す。

もはや、見ているだけでは気も済まされない。

間違っていてもかまわない、誰もそれを指摘することはない。

あやふやな部分があっても、とにかくステージの2人の動きを見よう見まねでやってみる。

みんなと一緒に揺れていれば、ただそれだけでも楽しい。

ときおり、まだ完璧ではないけれど、ほぼ合致できているような気がする振りコピがあれば、それを行っているごくわずかな時間ではステージとフロア、そして自分との三位が一つになっている一体感が、自身の内側をかけめぐってハンパない。

 

そのままの勢いで、3曲目 『キミはSteady』 に突入する。

この楽曲の振りコピはかなり大きく動く部分も含まれていて、それをみんなと合わせることができていれば、その大きい分だけ一体感もさらにふくれあがる。

あやしい個所もかなりあるにはあるけど、勢いでやってしまえば、それでいいのだ。

冷静に見ればスーツを着たオッサンが、いったい何してるの状態になっているはずなのだか、ここには周囲を気にしている方はほとんどおられず、だから、いぶかしく思われている可能性もほぼ皆無。

みんな、いまこの瞬間瞬間をステージの2人とともに楽しんでいる。

自分からは、オーディエンスの表情はいっさい見えず、見えるのはその後姿と振りコピの動きだけ。

そこからだけでも、みんなのワクワク感が伝わってくる。

そして、メンバー2人からはぼくら一人ひとりの表情が手に取るように把握できているはずで、それは2人の表情にあらわれていて、ぼくらがものすごく楽しんでいることをメンバーはものすごくうれしがっているのがわかり、それによってぼくらはさらに楽しくなってゆくという、まさにこれがフロアがあがってゆくということ。

 

 

そして、この曲のあとに6曲続けてスローやミディアムテンポの楽曲をもってきて、じっくりしっとりと聴かせてくれる。

その中には、6月26日に発売される11thシングル 『Sweet Vinegar』 も含まれていて、緩急自在なセットリスト。

そこからは、残り4曲すべてを盛り上がる曲でそろえて、一気にエンディングまで駆け抜けた。

 

 

途中、4曲目と9曲目でそれぞれのソロ曲を入れ、そこでわずかに一息入れたようだけれど、全13曲の約1時間をぶち抜いたメンバー2人。

その歌唱力もダンスも表情にも、実際は疲れていたはずなのだけれど疲労感をぼくらに感じさせることはまったくなく、やりきったという充実感に満ち満ちていた。

そしてぼくらも、最初から最後まで1時間をひたすらに集中して楽しんだ。

極端な言い方をすると、MCのないライブこそ本来のライブの姿なのでは、とも思えてきてしまうほどに弛緩する暇なく充実していた。

ノンストップライブ、頻繁にできることではないことは承知しているけれど、これはいい、とてもいい。

 

 

ほわどるの持っている魅力は、もちろんたくさんあるわけだろうけれど、新参者にはまだまだ知らないことばかり。

ほわどるは、現場での楽しませ方はもちろん、企画・趣向による楽しませ方もしっかりと会得している。

定期公演では、その都度にそのときの企画・趣向を凝らしてくれるから、その都度にちがった楽しみが登場する。

だから、それに乗っかっていればいいだけ、ただそれだけ。